待望のiPhone XRの発売日を明日に控え、一足早くiPhone XRを入手した多くの著名サイトが、iPhone XRのレビュー記事を続々アップしています。ここでは、それらの一部をかいつまんで紹介していきます。
先月、先行して発売されたiPhone XS / XS Maxと比較して何が違うのか?どちらを購入すべきか?迷っている方は参考にしてみてください。
iPhone XRは、高価格モデルに搭載されている一部の最新機能が搭載されておらず、革新性や斬新性には欠ける。とはいえ、すでにある数多くの機能がすっきりとなめらかにまとめられており、十分に優れたモデルといえる。
⇒ Wired
iPhone XRは、XSとくらべて幅、厚み、高さのすべてが若干大きいが、扱いづらさはまったく感じない。XSとXS Maxの中間あたりの大きさで、サイズとユーザビリティーがベストであることは間違いない。
⇒ XS / XS Max / XRのデザインと本体サイズ比較
品質はこれまでと同様に申し分ない。XSよりも価格は安いが、違いをあまり感じなかった。むしろ、XRのデザインの方がよく見えてきた。
⇒ Engadget
ディスプレイのコントラスト比が低い、解像度が低い(LCD採用)、カメラレンズがシングルなど、iPhone XSと比べて確かにトレードオフはあるが、普段使っているときにその違いを意識することはほとんどない。むしろ、XSにはバッテリー寿命が(XRと比べて)短いというトレードオフがある。どちらを選ぶかは、自分が普段、何を重視しているかによるだろう。
iPhone XRでまず目につくのはそのカラーだ。従来のホワイトとブラックに加え、愛らしいレッド、コーラル、イエロー、ブルーが用意されている。どれも目を引く色だが、アルミニウム製の側面とガラス製の鮮やかな背面とがマッチしておらず、とくにステンレススチール製のXSの横におくと、チープな印象を受ける。
⇒ Gizmode
本体カラーはむしろXRのほうが優れている。XSとXS Maxはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色なのに、XRはブルー、ホワイト、ブラック、イエロー、コーラル、プロダクトレッドの6色。以前iPhone5cで多色展開をしたが、色合いがちょっと安っぽい感じだった。しかし今回のXRはガラスとアルミニウム製フレームの組み合わせにより、高い質感で多色展開している。
⇒ 日本経済新聞
iPhone XRの価格が安いのは、ディスプレイにOLEDが使用されていないことが理由の1つに挙げられる。XRのディスプレイも十分に明るいが、OLEDを使用したXSと比べると鮮やかさに差がある。大半の人にとっては大きな差ではないだろうが、OLEDを見慣れた目には色の鈍さが歴然である。
筆者は発表当初から、映像コンテンツの視聴体験がどうなるのか気になっていた。iPhone XRは画面の解像度がフルHDだったiPhone 8 Plusにも満たないし、画素密度やコントラスト比も8 Plus並みということだったからだ。でもそこは、最新の液晶ディスプレーだ。解像感の粗さは見られない。筆者が使っているiPhone Xと比較してみた。XはXS同様、有機EL搭載だが、それと比べても色合いやコントラストの力量不足は感じない。iPhone 7のユーザーなら画質や視聴体験が明らかに向上したと実感できると思う。
⇒ 日経トレンディ
iPhone XRには、画面への指の圧力でソフトウェアを制御できる3D Touchが搭載されていないが、あまり問題に感じない。私はこの機能を滅多につかわないので、そんな機能があったことすら忘れていた。
私はズーム写真をほとんど撮らないので、iPhone XSの望遠レンズをどうしても使いたいとは思わない。XRはシングルレンズだが、ポートレート写真は撮れる。XRのf/1.8レンズと大きいイメージセンサーは、暗い場所だと、XSの(ポートレートに使用される)望遠カメラよりもきれいに撮れるので、むしろこちらを使いたい。また、XSやPixel 3と比べて、XRはポートレートのアングルが広く、その点でも非常に使いやすい。
iPhone XRにもポートレートモードが搭載されているが、ボケ効果は、カメラではなくソフトウェアと機械学習で施される。その出来はあまり正確とはいえない。デュアルカメラ付きのiPhoneなら、もっと正確な奥行き感のあるクローズアップが撮れる。また、XRのポートレートモードは人物を撮るときは使えるが、花などの物体には向かず、そういうときは他のiPhoneのポートレートモードを使用した。
iPhone XRは、アップルの言うとおり、iPhoneの中でバッテリーの持ちが一番良い。人によって差はあるだろうが、私たちはようやく、充電の心配なしに丸一日使用できるiPhoneを手に入れた。XRのバッテリー管理が提供するあらゆる細かな仕掛けには本当に感心する(GPSでカーナビとして動作するときは電力効率が非常によくなるなど)。もちろん、省電力モードをシンプルに使用することも可能だ。
近年これほどエキサイティングなモデルがあっただろうか。価格、バッテリー、速度、そしてカメラなどの主要機能から判断して、iPhone XRはiPhoneの中でもっとも日常使いに適したモデルだ。車でいえば、コンパクトで高性能なホットハッチのよう。これこそ、アップルがもっと目指すべき製品だろう。サイズもよく、価格に見合ったほぼ完ぺきな製品だ。
⇒ CNET
ホットハッチとは(Wikipedia) - 実用性が高い比較的安価な2ボックス車に強力なエンジンを載せ、車体チューニングも施しスポーツカーに近い走行性能を与えたハッチバック車のこと。