日本時間21日、Macの新しいオペレーティングシステム「macOS Sierra」がリリースされました。メジャーなアップデートではありませんが、Siriの搭載やユニバーサルクリップボードなど見逃せない変更が盛りだくさんです。SierraでMacの何が変わるのか、さっそくご紹介します。
MacでSiriが使えるようになりました。Macの基本設定の制御、音声ファイル、文書、写真の検索、天気予報など、iPhoneでできることはほぼできます。また、Siriの画面に表示されたコンテンツをドラッグして別のアプリに持ってくる、なんてことも可能です。
Siriで検索した画像をPhotoshopへドラッグ
iCloudデバイス間で、Macのデスクトップと書類にあるファイルを共有できるようになりました。Macの【システム環境】>【iCloud】>【iCloud Drive オプション】>【"デスクトップ"フォルダと"書類"フォルダ】にチェックを入れると、iCloud Driveに「デスクトップ」と「書類」フォルダが作成され、iPhoneやiPadからアクセスできるようになります。
● 画像認識
写真アプリでは、画像認識を使ってライブラリをスキャンし、写真を容易に探し出すことができます。「猫」で検索するとご覧の通り。
● 写真を自動でグループ化
撮影場所や被写体にもとづいて写真を自動でグループ化し、アルバムに保存します。「メモリー」タブをクリックすると閲覧できます。
Sierraは、不要なファイルを一時的に削除してMacのストレージを最適化します。
iTunesの動画やその他容量の大きいアイテムを削除し、iCloudに保存します。これらは後から再度ダウンロードすることができます。これにより、数ギガバイトのスペース節約が可能に。
【
メニュー】>【このMacについて】>【ストレージ】>【管理】から。
動画を独立したウィンドウで再生する「ピクチャ・イン・ピクチャ」機能が追加されました。画面サイズの変更や移動も可能。この機能は、Safariで閲覧しているウェブ動画のみに対応し、ChromeやFirefoxでは使用できません。現時点では対応しているウェブ動画サービスは限られますが、YouTubeは対応しています。
「ピクチャ・イン・ピクチャ」にしたい動画上で右クリック2回。【ピクチャ・イン・ピクチャにする】を選択。
ウェブブラウザ同様、他のアプリでも複数タブの使用が可能になりました(一部アプリを除く)。複数ウィンドウを開いたアプリで【ウィンドウ】>【全てのウィンドウを結合】。
image - Apple
「メッセージ」にも新機能が追加されました。絵文字は3倍の大きさに。メッセージの吹き出しを右クリックして【Tapback】を選択すれば、ハートやサムズアップ・ダウン、笑、!!、?を加えることもできます。しかし、iOS 10のメッセージアプリに追加されたスタンプや特殊効果などの機能は今のところSierraでは使えないようです。
iPhoneでコピーしたテキストをMacでペーストする(またはその逆)...。同一Apple IDでログインしたMac、iPhone、iPad間でテキストと画像のコピーを共有できるようになりました。iOSデバイスはiOS 10が必須。それと、お互いのデバイスのBluetoothがオンになっている必要があります。
筆者の場合、当初は何度試してもうまくいきませんでしたが、ひとたびデバイスをまたいだコピペが成功して以来、問題なくできるようになりました。
Apple Watchを腕に装着していれば、パスワード入力なしで、Macにログインすることができます。やり方は、【システム環境設定】>【iCloud】>【アカウントの詳細】>【セキュリティ】>【2ファクタ認証を設定】。この設定をしたうえで、【システム環境設定】>【セキュリティとプライバシー】>【一般】>【Apple WatchでこのMacのロックを解除できるようにする】にチェックを入れてください。
Apple WatchはwatchOS 3が必須です。