iPhone 7 Plusとその後継機にあたるiPhone 8 Plus。両モデルに劇的な違いはありませんが、8 Plusはワイヤレス充電や高速充電に対応し、パフォーマンスも向上しています。8 Plusになって何が変わり、何が変わらなかったのか。まとめてみました。
価格
iPhone 8 Plusの発表に伴い、iPhone 7 Plusは値下げ。256GBが廃止され、ジェットブラックに32GBが新たに登場。
名称 |
容量 |
価格 |
---|---|---|
iPhone 7 Plus |
32GB |
74,800円 |
128GB |
85,800円 |
|
iPhone 8 Plus |
64GB |
89,800円 |
256GB |
106,800円 |
まったく新しいガラス
アップルによれば、8 Plusの前面と背面にはまったく新しいガラス素材が使用されており、「これまでより50パーセント深い強化層」を持ち、「これまでスマートフォンに採用されたものの中で最も耐久性のあるガラス」であるとのこと。
パフォーマンス
8 Plusはアップルの最新チップA11 Bionicを搭載。7 Plus のA10と比べると、2つの性能コアは最大25%、4つの効率コアは最大70%、それぞれ高速化している。A11チップはニューラルエンジンと、7 PlusのM10よりパワフルなM11モーションコプロセッサも搭載。
ワイヤレス充電
8 PlusはQi標準のワイヤレス充電に対応。来年発売予定のAirPowerのような、非接触型の充電パッドを使用した充電ができる。
高速充電:
8 Plusは高速充電に対応。別売りのApple USB-C電源アダプタ(12インチのMacBook、2016年以降のMacBook Proには付属)を使用すると、30分で最大50%充電の充電ができる。
カラーオプション
7 Plusはブラック、ゴールド、ジェットブラック、ローズゴールド、シルバーと5色展開だったのに対し、iPhone 8 Plusはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色に減少。
Bluetooth
8 PlusはBluetooth 5.0、7 PlusはBluetooth 4.2にそれぞれ対応。
4Kビデオ撮影のフレーム数
8 Plusは最大60fps。7 Plusは30fps。
ディスプレイ
ともに、5.5インチのLCDディスプレイ「Retina HDディスプレイ」(解像度1,920 x 1,080)を搭載。1300:1のコントラスト比、3D Touch、広色域ディスプレイ(P3)対応、最大輝度625など、ディスプレイのその他の仕様もほぼ同じ。
唯一異なる点は、8 PlusにはTrue Toneディスプレイが搭載されていること。True Toneは、環境の照明の色温度に合わせてディスプレイの色と彩度を自動で調節できる。例えば、白熱電球を使用した薄暗い部屋にいるときは、True Toneディスプレイの色は黄色っぽい暖色系の色になり、曇った屋外にいるときは、青っぽい寒色系の色になる。
背面カメラ
ともに、望遠(f/2.8)と広角(f/1.8)の2つのレンズからなる12メガピクセルのデュアルレンズカメラを搭載しているが、8 Plusのみポートレートライティング(ベータ版)に対応している。 それ以外の技術的な仕様はすべて同じ。
ただしアップルによると、8 Plusの背面カメラは、より大きくなり高速化したセンサー、新しいカラーフィルター、深みを増したピクセルなどにより、進化しているとのこと。
サイズと重量
8 Plusは202gで、188gの7 Plusと比べるとやや重い。さらに8 Plusは7 Plusよりも厚さが0.2mm厚い。したがって、7 Plusにぴったりとしたケースを使用している場合は、8 Plusが入らない可能性もある。
Touch ID
指紋認証センサーを内蔵したホームボタンを搭載。
フロントカメラ
7メガピクセル、f/2.2、Retina Flash、1080p HDビデオ撮影などの機能を持つFaceTime HDカメラを搭載。8 Plus、7 Plusともにフロントカメラでポートレートモードは使えない。
耐水性能
IP67等級の防沫、耐水、防塵性能。
メモリ
非公表だがともに3GBのRAMを搭載しているとみられる。
バッテリー駆動時間
両モデルともに同等。
・連続通話時間:最大21時間
・インターネット利用:最大13時間
・ビデオ再生:最大14時間
・オーディオ再生:最大60時間
その他
・Lightningコネクタに対応。3.5mmのヘッドホン端子は付いていない。
・LTE Advanced、VoLTE、802.11ac Wi-Fi、Wi-Fi callingに対応。