IT Proによると、2015年第1四半期(1~3月)に、アップルがiPhoneの販売で得た営業利益は業界全体の92%を占め、前年の65%から大きく上昇したことが明らかになったとのこと。米Wall Street Journal(WSJ)などの海外メディアが12日に報じました。
これはカナダの投資銀行Canaccord Genuityが、上位8社のスマートフォンメーカーの営業利益を調査したもの。世界のスマートフォン市場におけるiPhoneの販売台数シェアが20%に満たないことを考えると、92%という数値は驚くべきものだとWSJは伝えています。
WSJによれば、iPhoneの強みは販売価格にあるとのこと。2014年のiPhoneの世界平均販売価格は624ドル(約7万6900円)。一方Android搭載機の平均販売価格は185ドル(約2万2800円)でした。2015年第1四半期には、iPhoneの平均販売価格は659ドル(約8万1200円)に上昇したにもかかわらず、販売台数は前年同期から40%増えています。
調査には、中国のXiaomiやインドのMicromax Informaticsといった非上場メーカーは含まれていません。こうしたメーカーの多くは、スマートフォンの販売から直接的な恩恵を受けておらず、アプリやアクセサリー製品などスマートフォン以外の商品で利益を出そうとしているとCanaccord Genuityは指摘しています。