英市場調査会社カンター・ワールドパネルは3日(現地時間)、今年8~10月のスマートフォンの販売データを公表しました。同データによれば、iPhone 6 / 6 Plusが世界の主要市場での販売実績を伸ばしており、特に日本のシェアがこれに大きく貢献しているようです。
調査の対象となったのは、EU5カ国(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)と、米国、日本、オーストラリア、中国の全9カ国。
このうちiPhoneの販売台数のシェアが40%を上回ったのは日・米・豪の3カ国で、日本が48%(前年同期比13.1%減)、米国が41.5%(同0.7%増)、オーストラリアが40.4%(同5.4%増)となっています。日本のシェアは、調査対象となった9カ国のなかで、最も高いものでした。
日本のシェアが前年同期比を大きく下回ったわけは、iPhone 5sが発売された昨年のシェアが61.1%と驚異的な水準にあったため、その反動と考えられます。
EU5カ国におけるiPhoneの販売台数のシェアは、前年同期比5.9%増の20.7%となっています。なかでも英国のシェアは特に高く、前年同期比10.4%増の39.5%と、過去最高の数字を記録しています。英国では、新型iPhone購入者の約86%が旧モデルからの買い替えでした。
また同データでは、iPhone 6 / 6 Plusの販売比率は、英国と米国がそれぞれ4対1と3対1になっていると伝えています。興味深いことに英国では、iPhone 6 購入者の34%が16~24歳で、発売当初購入した人の64%が男性だったといいます。一方、米国では、iPhone 6の購入者の方が6 Plusの購入者よりも、若い傾向にあるようです。
さらに同データでは、Android搭載端末の販売実績についても触れています。それによると、日本を除く8カ国ではいずれもAndroid搭載端末が50%以上のシェアを獲得しています。最も高いシェアはスペインの88.2%で、唯一50%を下回った日本は48.1%となっています。