モバイル広告プラットフォームを提供する米AppLovin社は20日(現地時間)、同社の最新レポートで、各国におけるiPhone 6 / 6 Plusのモデル別販売内訳を公表しました。それによると、世界的にみてiPhone 6は6 Plusの販売台数を大きく上回っていますが、同時に一部の国では6 Plusに対する人気も非常に高いことが判明しています。
同分析レポートによると、発売から45日間の販売内訳はiPhone 6と6 Plusがそれぞれ8対2の割合になっています。グラフを見ると、ヨーロッパ、北米、オーストラリアはほぼこの内訳どおり、あるいはiPhone 6が80%をやや超えています。一方アジアにおいては傾向が異なり、多くの国で6 Plusが35%かそれ以上を占めています。
アジアで6 Plusの販売台数がこの35%を下回る国は、唯一韓国だけです。サムスンとLGの本拠地でもあるこの国では、iPhone 6と6 Plusがそれぞれ71%と29%の割合を示しています。理由として、大型スクリーンを強みにしたサムスンのGalaxyシリーズやLGの「LG G3」との市場競争に関連しているのではないかと考えられますが、単に別の理由による消費者の好みというだけなのかもしれません。
一方で、6 Plusの供給がいまだに遅れていることを考えると、これらの内訳比率は、現時点では正当な数字とは言えない可能性があります。とは言え、これらのデータがスクリーンサイズに対する各国の好みを反映しているのも確かです。
またこうした比率はデータソースによっても大きく異なり、米調査会社「Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)」が先ごろ発表したリサーチ結果によると、米国では、発売から4週間の内訳が3対1で、iPhone 6が6 Plusをほぼ3倍の数字で上回っていたとされていますが、AppLovin社のデータによれば、この数字は4対1だったと伝えられています。
アップルでiPhoneのマーケティング部長(VP)を務めるグレッグ・ジョズウィアック氏は先月、米Re/code社の主催するIT系カンファレンス「Code Conference」で登壇し、「確かな販売比率は、供給不足が解消されるまで何とも言えない」としながらも、国によって比率に差がある点については認めていました。同時にAppLovin社のデータ同様、「アジアの消費者は、一般的に大型スクリーンを好む傾向にある」との見解を示しています。
via - MacRumors