アップル製品のリーク情報で有名なフランスのウェブサイト「NowhereElse」が26日(現地時間)、中国から流出したiPhone 6のものと思われるロジックボードの写真を掲載しました。これらの情報によれば、iPhone 6には超高速なWi-Fi 規格「802.11ac」と、電子マネーの機能を持ついわゆる「おサイフケータイ」の機能が搭載されているようです。米Apple Insiderが伝えています。
「NowhereElse」の話では、写真をリークした人物は「非常に信頼できる筋」とのこと。この情報筋によると、iPhone 6のマザーボードにはNFCチップとWi-Fi 802.11ac対応の無線モデムが搭載されており、これらの情報が真実だとすれば、どちらの機能もiPhoneとしては初めてのものとなります。
またiPhone 6は「N61」というコードネームで識別されており、さらにロジックボードにあるネジ穴は、過去に流出した4.7インチ版のものとされる部品と一致するようにも見えます。
しかし実際のところ、これらの写真はロジックボードの写真というだけで、例えばA8チップやフラッシュ・ストレージ、NFCチップといった、今後搭載が期待されている主要な構成部品などは写っていません。
ところでWi-Fi 規格の「802.11ac」は既に、現在発売されているMacシリーズのほとんどに搭載されています。アップルが初めて802.11acを採用したのは昨年の6月で、互換性の高いMacBook Airとデザインを一新したAirPort Extremeを発売したときでした。
一方、近距離無線通信(NFC)については、アップルが同機能を採用するのではないかと長年うわさされてきました。しかしこれまでのところアップルは、iBeaconやAirDropなど、BluetoothやWi-Fiを介して利用する近距離通信にしか対応していません。
今月24日(現地時間)には、5.5インチ版のものとされるフレックス・ケーブルとSIMカードトレイのリーク写真もインターネット上で公開されました。
フレックス・ケーブルとは、主にボリューム調整やマナーモードの切り替えを行うものですが、先週には、ライトニング・コネクタやヘッドホンのジャックが付いたフレックス・ケーブルもインターネット上に流出していました。このフレックス・ケーブルはiPhone 5s/5cのものとデザインが酷似していますが、接地プレートや電気回路が追加されている点や、ヘッドホンのジャックが非常に大きい点などにおいて、大きく異なるようです。