米紙Los Angeles Timesによると、アップルは3日(米国時間)、「顔の検出および認識を利用したパーソナルコンピューティングデバイス制御」の特許を米国特許商標局から取得したとのことです。
この特許は、アップルの機器がユーザーの顔を検出することを可能にする、システムおよび方法であると説明されています。ユーザーが機器の正面に立つと、機器はその人が「承認済み」の人かどうかを認識するようです。承認済みであれば、ユーザーは様々な機能を自分の顔のみでコントロールできるようになります。
顔認識技術は、機器のロック解除に用いられることが多くあります。承認済みのユーザーを認識すると、自動的にロックを解除する仕組みです。
アップルの特許はさらに、ユーザーの顔を利用して電話やメッセージ、メールの受信など、特定の情報を画面に表示してよいか判断することも可能であるようです。未承認のユーザーを検出すると、機器はそのような情報を表示しません。
またこの特許によって、ユーザーが機器を使用中かどうかを判断する技術の利用も可能になるとのこと。例えば、ユーザーがコンピュータの画面で何かを読んでいるかどうかを、マウスをまったく動かさなかったとしても認識します。もし読んでいれば、コンピュータはスクリーンセーバーを起動しません。
顔の検出・認識機能を採用する企業は、アップルが初めてではありません。アンドロイド製品には、顔認識を利用してロック解除が行える機種がすでにありますし、サムスンの製品には、画面を見たまま機器を前後に傾けるだけで記事をスクロールできるものもあります。
アップルは、似たような機能をiPhone、iPad、それにMacにも追加することを検討しているようです。Washington Timesは4日、iPhone 6に顔認識機能が搭載される見込みで、その発売は2014年の春頃だと報じました。アップルのデバイスで顔認識が利用できるようになる日もそう遠くないかもしれません。