米国のGottaBeMOBILEがまとめた、「iPhone 6: 6 Amazing Concepts」と題されたiPhone 6のコンセプトデザインの数々をご紹介します。
あらゆる意味においてiPhone 6は刷新されるとの期待があります。今年リリース予定のiPhone 5Sは小さなアップグレードでしょうが、来年のiPhone 6はスクリーンが大型化し、まったく新しいデザインと特徴を備えて登場すると見られています。そういう期待を胸に、多くのデザイナーたちが、iPhone 6のプロトタイプとなるようなコンセプトデザインを次々と考案してくれています。
iPhone 6のコンセプトデザインは、企業がもてる技術を使って何を生み出せるかを示すという意味で、自動車のコンセプトと似ています。しかし自動車の場合と異なり、アップル社自身がiPhone 6のコンセプトデザインを作成しているわけではありません。新iPhone 6のモックアップ(試作品)、iPhone 6のコンセプトやビデオはすべて、アップルのファンであるデザイナーらによって作られたものです。それらは、iPhone 6がどんなものであってほしいかという願望のあらわれです。
最良のiPhone 6コンセプトは、噂、iOS 7の特徴などを組み合わせて、アップルがiPhone 6と呼ぶものに何を提供してくれるかを示しています。実際のスペックや特徴を考えれば、ちょっとありそうもないコンセプトもありますが、一般的に言えば、その多くがiPhone 6としていかにもふさわしい、iPhone 6ならありそうだと思われる仕上がりとなっています。
新iOS 7β版は、アップルが今後、新iPhoneのソフトウェアをどういう方向に持っていこうとしているかを示しています。iPhone 5Sは今年のデビューとなりそうですが、これはiPhone 6に期待されるものも同時に示唆しています。
ADR Studio作成のiPhone 6コンセプトは、高解像度4.3インチRetinaディスプレイ付き。画面内のフォントも見やすくなっています。また指紋読み取り機能をもつホームボタンを搭載し、データの安全を確保しています。クレジットカード番号を盗み見られる恐れなく、モバイル支払いが可能です。
ホームボタンはタッチパッド式で、左タップ/右タップで操作性が向上しています。噂によるとアップルは、ホームボタンを改良中で、新しい操作スキームを見ることになるかもしれません。
iPhoneのカメラは毎年メガピクセル数を高めていますが、2014年リリースのiPhone 6とはいえ、18MPカメラセンサーはちょっと厳しいかもしれません。電源ボタンを上部の真ん中に配置したのは興味深い工夫で、これはスクリーンの大型化にともない、ユーザーが右手左手どちらの手で持っていてもタッチできるようにしているのでしょう。
これは確かにアップルの特許由来のコンセプトですが、現時点ではいささか突飛すぎる印象です。しかしiPhone 6はまだ一年以上先の話であることを忘れてはいけません。シャープ、サムスン、LG、東芝などがフレキシブルディスプレイの開発に取り組んでいることを考え合わせれば、これがiPhone 6のユニークな特徴の一つとなることは十分にあり得る話です。
ガジェット情報サイト「T3」による、このiPhone 6コンセプトのすべてが実際のものとなるかどうかは不明です。しかしアップル自身の計画を基にしたコンセプトという意味で、期待をそそるものがあります。
2014年という段階では、iPhone 6が防水仕様または少なくとも耐水仕様となることは、想像に難くありません。ソニーやサムスンはすでに、多少水に浸水しても問題のないスマートフォンを売り出しています。同じような仕様をもつスマホは他にもあります。ケースメーカーの大手Case-MateはGottaBeMOBILEに、近年内に防水防塵仕様の製品が複数のメーカーから出てくると述べています。
アップルが高解像度を達成するために最良のスクリーン技術を懸案中であると、ティム・クックCEOが述べていることからも、iPhone 6に1080HDディスプレイが搭載されたとしても驚くことはないでしょう。同じことはワイアレス充電についても言え、2014年時点であれば、iPhone 6の標準的な特徴となっていても不思議ではありません。また非音声のアラートシステムである通知LEDも付けばうれしいところです。
たとえ技術が進歩しても、バッテリー寿命ばかりは限定的な要因となっています。スーパースリムなiPhone 6のコンセプトも、その点に変わりはありません。
この枠なしディスプレイであれば、アップルは、iPhone 6のサイズを大きくせずとも、ディスプレイの面積を広げることができます。このビデオのiPhone 6が4.5インチディスプレイである理由の一つもそこにあります。しかしこのデザインだと、落下時の衝撃吸収ができるよう、非常に強いガラスを採用する必要があります。
新しいスマートベゼルが従来のホームボタン代わりとなり、ジェスチャーやタップによるiPhoneの操作性も新たなものとなっています。iPhone 6の特徴として、これはありそうです。
このコンセプトにあるようなiPhone 6の曲面ガラスも、ちょっとないように思われます。それはジョナサン・アイブ氏が曲面ディスプレイを是としていないという意味ではなく、タッチスクリーンやiPhoneにとって、曲面ディスプレイがどんなメリットをもつのか不明です。
この「T3」のコンセプトビデオは、高解像度かつ大型スクリーンのもつ多くの利点を示しています。アイコンの入る余地が広く、サファリなどアプリの使い勝手も向上し、映画を観るのにも好都合です。
報道によると、今年2013年にiPhone 5Sが、来年2014年にiPhone 6が出るとされています。その特徴について確実なことを言うには、まだ時期尚早です。しかしデザイナーらがiPhone 6に期待する特徴を共有するのに、時期尚早ということはありません。