iOS 8のリリースからほぼ5カ月。次期OSとなるiOS 9では「安定性」の向上と「最適化」に焦点が当てられるようです。
9日(現地時間)付の9to5Macの記事では、iOS 9へのアップデートにおいて、アップルのエンジニアらは特に「バグ修正」や「安定性の維持」「パフォーマンスの向上」などに重点的に取り組むようだと伝えています。アップデートに伴い新たな機能も追加されると考えられますが、当座の優先事項としては、iOSの動作を速くそして確実なものにすることでしょう。
驚くほど速いペースでiOSをアップデートし、毎年のように目玉となる機能を追加し続けるアップルですが、これが元で生じる不具合も多くあることから、iOS 9では、より保守的なアプローチが取られるとみられます。
アップルはまた、iOS 9へのアップデートにおいて、アップデートの実行に必要なストレージ容量を低減しようとしていると伝えられています。というのも、現行のiOS 8ではストレージの容量不足でアップデートできないといった問題があり、多くのユーザーがアプリや音楽を削除したり、その他何らかの対策を取ったりしなければならないからです。
ところで過去のアップデートをみると、新機能の追加よりも既存の機能の改善が重視されていた例もあります。例えばMacの「OS X Snow Leopard」をリリースしたときは、以前のバージョンの「OS X Leopard」の機能はほぼそのままに、まず安定性の向上と最適化を優先させていました。
一方iOSが大きく変わったのは2013年のこと。その後、昨年9月にリリースのiOS 8では、機能拡張(App Extensions)が導入されサードパーティー製キーボードの利用が可能になるなど、数多くの新機能が搭載されました。
現時点での問題点は、そのほとんどが容易に解決できるものだと思われます。アップルにとって、客観的に現状を見直すには今が最も良い時期かもしれません。
via - The Verge