iOSの最新版「iOS 8」がこのほど一般公開され、iPhone、iPad、iPodの対応機種でダウンロードが可能になりました。しかし新たな機能が次々と話題になる一方、一部の機能に悩まされているユーザーもいるようです。
特にiPhone 4sなど比較的古い機種においては問題も顕著で、iOS 8へのアップデートは適切に行われるものの、その後の性能は極端に低下し動作も遅くなることが報告されています。
そこで英Telegraph紙が、機種の新旧にかかわらず、iOS 8のリリース以降ユーザーを悩ませているいくつかの機能においてその対処法を伝えています。
iOS 8では、特定の相手に対して使うフレーズや単語を学習し、候補として挙げる機能が新たに搭載されました(iOS 7までは、英語にこの機能はありませんでした)。これにより文字入力のスピードは向上しますが、不要な場合には逆に不便に感じることもあるでしょう。そうした場合には【設定】>【一般】>【キーボード】>【予測】をオフで、この機能を無効にすることができます。
iOS 8のメッセージアプリでは、ボイスメッセージやビデオメッセージを送信することが可能になりました。
しかし一定期間が経過したメッセージや画像は自動的に消去されてしまいます。よってメッセージを保存したい場合には以下の設定を行うとよいでしょう。
【設定】>【メッセージ】の中の《オーディオメッセージ》および《ビデオメッセージ》の有効期限をそれぞれ【なし】に設定します。
ホームボタンを2回押すと、最近連絡を取った相手が表示され、簡単に通話やメッセージを発信することができます。便利な機能ではありますが、プライバシーを気にする人や、誰に連絡を取ったのか知られたくない人にとっては、やっかいな機能かもしれません。
しかし以下の設定で、これらの履歴を非表示にすることができます。【設定】>【メール/連絡先/カレンダー】>【Appスイッチャーに表示】>【電話のよく使う項目】および【履歴】をともにオフ。
iOS 8ではメッセージを受信したとき、わざわざメッセージアプリに移動しなくても、通知バナーを下にスワイプし、そこから返信内容を入力できるようになりました。
しかし一見便利な機能ではありますが、そこには今後修正の必要な問題がいくつかあるようです。例えば返信メッセージの入力中に別のメッセージを受信すると、作成中のそのメッセージは消去されてしまいます。
これを避けるためには、スワイプではなくタップしてメッセージアプリに移動してから返信するようにしましょう。なお、受信通知をダイアログ表示にしている場合には、メッセージアプリへの切り替えができないようです。
iPhone 6 / 6 Plusの発売に伴い、アップルはロックバンドU2のニューアルバムを、すべてのiPhoneユーザーに無料で配布すると発表しました。
しかしなかには「いらない」と言う人もいることでしょう。そのような人たちに対してアップルは、削除ツールを提供しています。削除にはApple IDとパスワードの入力が必要です。
これからはお気に入りの写真を誤って消去してしまっても、慌てる必要はありません。iOS 8では写真アプリ内に「最近削除した項目」というアルバムが作られ、消去してしまった写真をそこから簡単に復元できるようになりました。
なかにはこの機能を必要としない人もいるかと思いますが、現時点では同機能を無効にする方法はないようです。一つの方法として《最近削除した項目》内で【選択】>【すべて削除】をタップすることで、同アルバムを空にすることができます。