アップルは4日(現地時間)、最新のiOS 8ベータ版(iOS 8 beta 5)を開発者向けにリリースしました。これまでアップデートされてきたベータ版でも、意外な新機能が公表されてきましたが、今回のバージョンアップにおいては、数点の新機能の追加に加え、大部分がマイナーチェンジや不具合の修正となっているようです。米Cult of Macが伝えています。
今回変更された点は、そのほとんどが、ユーザーでも気付かないほど小さなものではありますが、機能としては素晴らしいものになっています。このiOS 8を搭載したiPhone 6では、これまでにない感覚を味わうことができるでしょう。
それでは早速、今回追加された機能を見てみましょう。
予測変換機能「QuickType(WWDC以降は「Predictive」に名称変更)」のオン/オフを、キーボード上で下から上にスワイプすることによって、簡単に切り替えることができます。またキーボードにある絵文字のアイコンを押し続けることでも、切り替えボタンを表示することができます。
iCloudフォトライブラリを利用する場合、今後は2つの選択肢「iPhoneのストレージを最適化(オリジナルサイズの写真をiCloud内に保存して、iPhone側の写真はサイズを最適化)」または「ダウンロードしてオリジナルを保存(iPhone側にオリジナルサイズの写真を残す)」から、都合の良い方を選択することが可能になります。この機能があれば、今後はiPhoneの容量を心配することも減るでしょう。
「Spotlight」の起動が高速化。ホーム画面をプルダウンして「Spotlight」の検索機能を呼び出すと、ほぼ瞬時で起動します。
健康管理アプリ「Health」のアイコンが、人の形をした黄色いアイコンに変更されました。またメディカルID(医療用個人識別情報)を、ロック画面で確認することもできます。
「iCloud Drive」と、その他iCloud関連の「バックアップ」「キーチェーン」のアイコンがすべて、新しいデザインになりました。
iOS 8から導入予定のWi-Fi通話(Wi-Fi calling)。Wi-Fi環境下で電話番号を使って通話やSMSができる機能です。この機能を利用すると、iPhoneのディスプレイ左上部に、通信会社の名称が表示されるようになりました。ただし現時点では、米携帯電話事業者のT-モバイルのみが対応しているようです。