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iOS 8、健康&フィットネス管理アプリ「Healthbook」を標準搭載か

image - Apple Insider

米国9to5Macは31日(現地時間)、アップルが現在、次期iOSに搭載する「Healthbook」と呼ばれる新しい内蔵アプリの開発を行っていると報じました。これは、摂取した食事から血糖値にいたるまで、健康に関するあらゆるデータの追跡を行えるソフトウエアであるとのことです。Apple Insiderのレポートです。

9to5Macによると、Healthbookというコード名のこのソフトウエアは、次期iOSデバイスへの搭載が見込まれる高度なセンサーからデータを取り込み、スワイプ可能なカード型インターフェイスを介して、様々な測定値の追跡が行えるとのこと。次期iOSデバイスの中には、噂される「iWatch」も含まれています。

Healthbookでは、血圧、水分レベル、心拍数、それに血糖値の測定までもが可能になるとのこと。アップルは最近、医療機器のパルスオキシメータを開発する米国マシモ社の、元医療上級副社長マイケル・オライリー氏を採用しており、血液の測定技術の開発に関しては彼が重要な役割を果たすとみられています。

データの集積に加えて、Healthbookは、カレンダーやリマインダーといったアップルの他のソフトと連携して、服薬のリマインダーなども作成できます。このソフトの完成版は、医療にまつわるほとんどあらゆる事柄のワンストップのソリューションとなるかもしれません。

フィットネス関連では、歩数や距離などの測定に加え、日々のカロリー計算や体重の追跡も行えるとのこと。

Healthbookのようなアプリにおける一番興味深い点は、データを取り込むために必要となるハードウェアでしょう。しかし、そのようなハードウェアはアップルのエコシステムにはまだ存在しません。動きに関するデータを処理するM7コプロセッサは、歩数や距離の正確な測定は可能ですが、新しいアプリに採用されるようなバイタルサイン(人体の状態を示す様々な数値情報)の測定には機能が不十分です。

そこで、温度計、皮膚電気反応センサー、血液酸素濃度計その他の高度な機能を搭載した、時計のような周辺機器の導入が予測されています。それによって処理され記録されたデータは、Bluetoothを介してiPhoneに移動させることが可能です。

Healthbookと関連ハードウエアの発表時期はまだ不明ですが、次世代iOSやiPhoneは、アップルの通常の製品サイクルに従ってリリースされるとみられています。

また、米国The New York Timesは31日、アップルの上級副社長ジェフ・ウィリアムズ氏、ソフトウェア技術担当副社長バド・トリブル氏、前述のマイケル・オライリー氏、そして弁護士のティム・パウダリー氏が12月に、FDA(米国食品医薬局)と「モバイルの医療アプリ」に関する話し合いを持ったと報じました。会談の詳細と結果については明らかにされていません。

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