アップルは米国時間の24日、開発者向けのサイトで、同社モバイルOSであるiOS 7のシェアが85%に達し、iOS 6のシェアが12%にまで減少したと告知しています。他方、ライバルであるアンドロイド最新のKitKatは未だにそのシェアわずか2.5%。アップル陣営とアンドロイド陣営の対照的な様子が鮮明です。米国のApple Insiderが伝えております。
アップルは3月23日で終わる一週間で、iOSのシェア分布を85%としましたが、これは3月9日で終わる一週間から比べて2%の増加でした。
iOS 7の浸透率は昨年2013年9月の発表以来、順調に伸びてきました。そのシェアはデビュー最初の一週間で52%、12月初めで74%、年末には78%にまで達しました。フィル・シラーCFOは1月の最初の会計四半期向けの会議で、80%のiOSデバイスが最新のOSにアップグレードしたと報告。その数値は2月になると83%になりました。
iOS 7は順調にシェアを広げてきましたが、その一方でiOS 6はシェアを縮小しつつあり、今では12%にまで落ち込んでいます。iOS 6より古いバージョンのiOSのシェアは3%にすぎません。古いものが廃れ、新しいものに置き換わられていくという健全な流れにあると言えます。
蛇足ながら、今月のiOS7の伸びに大きく貢献したのは、CarPlayサポート、Touch ID機能の拡充などを備えたiOS7.1のおかげであることは言うまでもありません。
さて、Cult of Macによると、グーグルのアンドロイドのシェア分布は、アップルのそれと好対照。その結果は、アンドロイド陣営にとって自慢になるものではない様子です。
3月3日を最後とする一週間で集められたデータをもとにすると、グーグルのPlay Storeにアクセスしたアンドロイドデバイスのうち、同社最新のモバイルOSであるKitKatをインストールしたものは、なんとわずか2.5%でした。
その他は、Jelly Bean搭載が62%と多数を占め、35%がそれ以前のバージョンでした。
アップル陣営は、ユーザーらの健全なiOSアップグレードの様子、開発者らが最新iOSバージョンをフォローしている現状を誇ってよいものですが、対してアンドロイド陣営は、ちょっと頭の痛いところです。アンドロイドの断片化は、iOSと比べてしまうと、悲しいまでに明らかです。