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iOS 10の新機能30連発

年を追うごとに進化を遂げてきたiOSも区切りの10バージョン目を迎えます。「シリーズ史上最大のアップデート」といった声や「いや、iOS 7のときほどではない」といった声が入り混じっていますが、いずれにしても、魅力的な機能が目白押しであることは間違いありません。

WWDC 2016の基調講演で公表されたことと、公表されなかったけど実は実装されている機能などを踏まえて、ここではiOS 10の新機能をご紹介していきます。

コントロールセンターをスッキリと使いやすく

image: iPhone Hacks

コントロールセンターでは、Wi-Fiのオン/オフや画面回転の切り替えなど、頻繁に使用する機能に簡単にアクセスできます。でも少々ゴチャゴチャしていると感じたことはありませんか?そこでiOS 10では、コントロールセンターのデザインを一新。

画面の数を3画面に分割し、左右にスワイプすることで、それぞれApple MusicとHomeKit対応デバイスのコントロール画面にアクセスすることができます。

フラッシュライトが3段階で調節可能

iOS 9のフラッシュライトは本当に便利なものですが、使用する場面によっては輝度が強すぎます。ライトを目の前で照らされたら、目が眩むほど強烈な光を発します。iOS 10では、コントロールセンターのフラッシュライトボタンを強く押すことで、輝度を大中小の3段階に調節できるようになります。

標準搭載アプリの消去が可能に

image: iPhone Hacks

これまでiPhoneに標準搭載のアプリは消去することができませんでした。そのため、一度も使ったことがないアプリや、今後使うことのないアプリを「未使用」などといったフォルダに入れている人も多いのではないでしょうか。

WWDCの基調講演では正式に発表されませんでしたが、その後、アップルの公式ウェブサイトにおいて、iOS 10にアップデート後は、一部の標準搭載アプリが消去可能だということが明らかにされました。ただし消去には注意も必要です。

というのも、標準搭載のアプリには、保存されている情報が他のアプリと共有・連携されているものもあるため、あるアプリを消すことによって、他のアプリの情報も失われてしまう可能性があるからです。一方で例えばGoogleマップをiPhoneのマップアプリと置き換えるなど、「サードパーティー製アプリをデフォルトにできれば」といった意見もあるようです。

写真アプリ - 画像認識機能が向上

iOS 10で写真アプリに新たに加わった機能、それは人の顔や物、背景などを認識するというものです。この機能を使えば、今後はカメラロール内の画像を人物や場所、トピックなどで検索することも可能。

Googleフォトではすでにおなじみのこの機能ですが、もちろんアップル独自の技術も装備しています。写真アプリでは、機械学習のみでiPhoneに保存されている写真を解析。こうした解析を手がかりに、iPhoneは関連する写真や動画をまとめて自動でアルバムを作成します。BGMを挿入することも可能です。

なおこれらのアルバムは「Memories」という写真アプリ内の新たなタブに表示されます。

電話アプリが新しく

image: Engadget

何にせよ新しい機能が追加されるときは嬉しいもの。一方で電話アプリなどiPhone本来の機能のアップグレードも欲しいところです。iOS 10ではこうした点にも焦点を当てています。例えば留守番電話の機能。留守電を受け取ると、Siriが音声メッセージをテキストに変換してくれます。

またディベロッパー向け開発キット「CallKit」が公開されたことで、今後はスパム電話を特定したり身元を割り出したりするなど迷惑電話への対応も可能となるでしょう。

電話アプリ、サードパーティー製の通信アプリと連携

通信サービスが多様化している今日この頃、通話もこれまでの電話だけでなくFacebookメッセンジャーやLINE、Skype、WhatsAppといった、さまざまなサービスが利用できるようになっています。iOS 10では、こうしたサービスにも対応できるよう、iPhoneの電話アプリとサードパーティー製のVoIP(Voice over Internet Protocol)アプリとの連携機能を強化しています。

これらのサービスを使って通話した履歴は、電話アプリの「履歴」や「よく使う項目」などにも表示されるようになります。連絡先アプリも更新されますので、「連絡先」から各VoIPサービスを使って電話をかけることも可能です。

メッセージアプリで、絵文字をもっと楽しく

今や世界的に定着した「絵文字」。iOS 10ではメッセージアプリで使う絵文字を、今よりも3倍大きく表示できるようになります。またメッセージを作成すると、絵文字に置き換えられる言葉があった場合、どの言葉が置き換え可能なのかを伝えてくれる機能も追加されています。

使い方は簡単。メッセージの入力後、絵文字ボタンをタップすると、変換可能な言葉が黄色でハイライトされますので、それらの言葉をタップするだけです。

リンク先の情報を一目で確認(メッセージアプリ)

アップルは今回、絵文字などメッセージアプリのビジュアル化に力を入れているようです。例えばiMessageでウェブサイトへのリンクを受け取ると、これまではURLしか表示されませんでしたが、今後はそのウェブサイトのタイトルや写真などが表示されるようになり、一瞬で大まかな内容を確認できるようになります。LINEではすでにおなじみですよね。

またこの機能は、Apple Musicの曲(リンク)をシェアするときにも便利です。

手書きメッセージ

メッセージアプリに手書き機能が加わりました。英語と中国語のみに対応していますが、日本語もいずれ対応することになるはずです。Apple Watchで初めて採用されたDigital Touchも使用可能です。

まだまだあるメッセージの新機能

iOS 9でメールアプリに追加されたマークアップ機能もメッセージアプリで使えるようになります。他にも、スワイプしないと見えないメッセージや飛び出てくるように表示されるメッセージ、そして、画面全体に風船を飛ばしたり花火を打ち上げたりできるエフェクトなども用意されています。

Siriがサードパーティー製アプリでも利用可能に

SiriのAPI(SiriKit (SDK))がサードパーティーディベロッパーに開放されたことで、今後、iPhoneに標準搭載のアプリ以外にもSiriの機能を組み入れることができるようになります。

すでに「Lyft(配車手配アプリ)」「WeChat(メッセージ・通話アプリ)」「Square Cash(送金サービス・アプリ)」などのアプリでは、iOS 10で公開されるSiriの機能が利用できるようになっています。

これまでは、デフォルトのアプリでしかSiriを使うことができませんでしたが、今後はさらに彼らの活躍の場が広がりそうです。

Apple Music、ユーザーの好みに合った曲を配信

iOS 10では、Apple Musicのデザインも一新されました。そして最も注目されている新機能が「Discovery Mix」と呼ばれるもの。これはユーザーが普段聞いている曲を基に、その人の好みに合ったおすすめの曲を配信してくれるサービスです。Spotifyが展開しているサービス「Discover Weekly」に似ているとの意見もありますが、便利で楽しめる機能であることは確かなようです。

Apple Musicで歌詞を表示

Apple Musicにはもう一つ、新しい機能が追加されました。それは歌詞を表示できるようになったこと。表示の仕方は簡単で、曲を再生しているときに画面を下から上にスワイプするだけです。

ただし、歌詞の掲載には著作権者の許諾が必要とされていますので、アップルがすでにすべての著作権者と契約を交わしたのかどうかは、現時点では不明です。もしかしたら、今後も一部の歌詞は表示されない可能性があるかもしれません。

音楽再生中でもカメラの起動が可能に

ミュージックアプリで音楽を聴いているときにカメラを起動しても、音楽が一時的に止まることはありません。

3D Touchで各通知に素早くアクセス

iOS 10では、3D Touchを活用する幅が広がっています。例えば、表示された通知に対して、ロック画面からアクセスし、各通知を3D Touchを使って強く押すことでメッセージ(メッセージアプリ)に返信したり、カレンダーアプリの招待を受けたり、Uber(配車手配アプリ)などで手配した車が今どこにいるのかを地図で確認したりなど、さまざまなことができるようになっています。

さらに通知センターの画面では、3D Touchを使って現在表示されている通知を一括消去することも可能です。

便利なウィジェットが続々と登場!

image: Apple Insider

iOS 10では、ウィジェットの機能も強化され、便利なウィジェットが続々と登場しています。これらのウィジェットには、ロック画面やホーム画面を右にスワイプするだけで簡単にアクセスできます。

見た目も進化しており、アニメーションのように動いたり、大きさを変えたり、動画の再生も可能です。ウィジェットを追加するには、「天気」などお気に入りのアプリのアイコンを3D Touchで押し込み、「Add Widget(ウィジェットを追加)」をタップするだけです。

QuickTypeの予測がさらに進化

iOS 10ではキーボード(QuickType機能)もさらに賢く進化しています。例えばメッセージアプリで「今どこにいるの?」と聞かれたときには、現在地を伝える地図を添付する候補を表示してくれます。

誰かが「○○の電話番号を教えて」などと聞いてきたときには、連絡先アプリに保存されている、該当する友人の電話番号やEメールアドレスなどが、自動的に予測候補に表示されます。さらにある特定の日時のスケジュールを聞かれた場合には、QuickTypeがカレンダーアプリを検索し、ユーザーにその日が空いているのかどうかを伝えてくれます。

QuickType、多言語に対応

上記の機能だけでなく、QuickTypeは多言語にも対応するようになりました。キーボードの設定そのものを切り替えなくても、複数の言語の入力において、予測変換を表示させることができます。

Homeアプリが登場!iPhoneで家電の操作が可能に

iOS 10のリリースに伴い、「Home」と呼ばれる新たなアプリも登場します。このアプリは、iPhoneでHomeKit対応の家電や機器を操作できるというもので、Apple Watch版も開発されています。各機器のオン/オフを切り替えるのはもちろんのこと、ブラインドを開け閉めしたり、部屋の温度を調節したり、玄関の鍵を閉めたりなど、1日の時間帯に合わせた「シーンごとの設定」を作り、それらを選んで操作することも可能です。

Siriにも対応しており、例えばSiriに「おやすみ」と伝えるだけで、ブラインドが閉じ電気が消えるなどといった操作を完了することができます。

マップアプリのナビ機能が充実

現在では多くの人がナビを使って運転していることでしょう。探している場所が地図に表示されるのと、車がその場所を通過するのとが同時だった、というような経験をしたことがある人も多いと思います。

iOS 10では、マップアプリのナビ機能がさらに進化し、目的地までの交通渋滞を正確に予測したり、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアなどの位置を見付けたりするのが、以前よりもずっと容易になります。また信号待ちなどを考慮した、最新の到着予定時刻も表示してくれます。

Parked Car

iPhoneには様々なセンサーが搭載されているため、iPhoneは車が走行中なのか、止まっているかを見分けられます。iOS 10では、駐車場所を忘れてしまっても問題なし!iPhoneが車までナビしてくれます。

マップアプリですべて完了!

サードパーティーに開放されたことで、iOS 10では、マップアプリがとても便利になっています。これさえあれば、たいていのことができるかもしれません。例えば、マップアプリでレストランを探し、そのまま食べログなどで予約。さらに配車アプリでタクシーの手配をすることも可能です。

Live Photosの編集が可能に

iOS 10からは、Live Photosの編集が可能になります。画像をトリミングしたりフィルターをかけたりできるほか、静止画として保存することも可能です。またデジタルビデオ向け手ブレ補正機構を採用しているため、撮影後の画像の動きも滑らかです。

Bedtime

image: reddit

時計アプリに「Bedtime」というタブが新たに追加されました。簡単な設定をするだけで、就寝時間をリマインドしてくれます。

Raise to wake

ホームボタンを押さなくてもiPhoneを持ち上げるだけで、ロック画面が表示されます。掲示板を見ると、「使えない」という人が続出しているようですが、同機能はどうやらiPhone 6sのみに対応しているようです。

Safariのインラインビデオ再生

image: 9to5Mac

SafariでYotube動画などを再生しても、これまでのように自動的に全画面表示になることはありません。Safariの画面内でインライン再生することが可能になりました。

Safari:開けるタブの数は無限

iOS 9では、Safariのタブを36個まで開くことができましたが、今後は好きなだけタブを増やすことができます。

iPad、Safariで画面分割が可能に

iOS 10を搭載したiPadでは、Safariで画面分割をすることが可能になります。この機能を利用すれば、今後は2つのウェブサイトを同時に表示して、作業や操作を行うのが楽になるでしょう。

Game Centerがついに消える

「そんなアプリあったっけ?」という方もいるかもしれませんが、iOS 10からついにGame Centerがなくなります。

デバイス間をまたいでコピー&ペースト

iPhoneでコピーしたテキストをMacでペーストする。ユニバーサル・クリップボードを使えば、デバイス間をまたいだコピー&ペーストが可能になります。地味ながら使えそうな機能です。

via - Apple , Macworld , BGR

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