SankeiBizは10日、NTTドコモが番号持ち運び(MNP)制度の利用状況で、6月に6年5カ月ぶりの転入超過になったと報じました。一方ライバルのソフトバンクは8年3カ月ぶりに転出超過となり、KDDIが数千件の転入超過だったことから、ソフトバンクの一人負けとなりました。
ドコモの好調の背景には、料金プランが支持されていることに加え、ドコモから回線を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)による格安スマホの普及があるようです。流出した顧客がMVNO経由で間接的にドコモに戻る構図があるようだと、SankeiBizは伝えています。ドコモは、新規契約から解約を引いた純増数も好調で、4~6月は前年同期比2倍の約90万件でした。
MNPは携帯電話各社の競争促進を目的に、2006年10月に導入された制度。ドコモは2008年12月と2009年1月を除いて転出超過が続き、ソフトバンクが2008年にiPhoneの国内販売を先行してから顧客流出が加速していました。
携帯電話大手の勢力図に変化が現れているようです。