NTTドコモは25日、LTEの大容量化・高速化を実現する通信方式「LTE-Advanced」を使用したサービス「PREMIUM 4G（プレミアム4G）」を2015年3月27日から提供すると発表しました。

「LTE-Advanced」とは現行のLTEの技術を拡張したもので、これにより通信速度の向上や通信環境の安定性が可能になることが期待されています。また特徴として、LTE-Advancedの主要技術の1つである「キャリアアグリゲーション（複数の周波数帯を束ねることで高速通信を可能とする技術）」に対応していることが挙げられます。

ドコモではLTE-Advancedにこのキャリアアグリゲーションを導入することで、サービス開始当初は、送信時最大50Mbpsと国内最速となる受信時最大225Mbpsの通信サービスを提供し、その後2015年度内には300Mbpsまでの高速化を目指すとしています。

また、携帯利用者が密集するエリアにおいて、無線容量の拡大や通信速度の向上を実現する新技術「高度化C-RAN」も併せて導入し、通信が混み合う場所でもより多くの人が同時に高速通信できるよう、安定した通信環境を実現したいとしています。

同社によれば、サービス開始時のLTE-Advancedの利用可能エリアは、全国22都道府県の都市部（北海道・本州・四国・九州の27市5区6町）で、その後、全国の主要都市へと順次拡大される予定です。

また対応機種は現時点で、最新のモバイルWi-Fiルーター2機種とされていますが、サービス開始後、2015年度内には対応スマートフォンを発売するなどし、対応端末の拡大にも努めるということです。