アップルは21日、4月から6月までの第3四半期決算を発表しました。iPhone 6の記録的売上げに後押しされ、大幅な増収増益となったようです。決算発表後、ティムクックCEOとルカ・マエストリCFOが行った電話会見の内容を米Apple Insiderがまとめています。
・ Macの売上げは、PC全体の販売が低迷する中で成長を続け、前年同期から9%増加。
・ Apple Watchの販売台数は公表されなかったが、クック氏は「iPhoneやiPadの初回販売台数を上回った」と語った。
・ AndroidからiPhoneに乗り換えたユーザーの数が過去最高を記録。
・ iPhoneの平均小売価格は660ドル(約8万2千円)と、前年から99ドル上昇。
・ 期末の現金残高は2,200億ドル(約27兆円)、うちオフショアの保有は1,900億ドル(約23兆円)。
iPhone全体の販売台数は4,750万台と前年比37%増。売上高は59%上昇し、先進国と新興国の両市場で増加。特にドイツ、韓国、ベトナムで2倍以上増加した。
現在までに19か国で販売され、7月末までに3か国増える予定。アップル独自の調査では、94%のApple Watchユーザーが日常的にこのデバイスを着用しているとのこと。
秋の新学期開始時期に700以上の大学でApple Payが導入される予定。また、この秋に始動する新しいカードリーダーSquareに対応する。
販売台数は480万台。IDCの最新調査によると、アップルは市場シェアを引き続き増やしている。成長の原動力はポータブル製品で、マエストリ氏は、新しいMacBookに対するユーザーの反応にアップルは喜んでいると語った。
販売台数は109万台と前年比18%減。しかしマエストリ氏は、iPadが引き続き高い顧客満足度を獲得していると語った。また、秋にリリースされるiOS 9からSlide Over、画面分割マルチタスキング、Picture in Pictureといった機能が導入されることを楽しみにしているとも語った。
IBMは第3四半期に小売、銀行、ヘルスケア向けの13のMobileFirstアプリをリリース。今年末までに100以上に増やす計画。
App Storeなどのサービス事業も過去最高の売上高を記録。中国のApp Storeの売上高は、前年の2倍以上に増加した。
その他製品の売上高は前年比49%増。Apple Watchはこのカテゴリに含まれ、iPodの損失を補った。
中国での売上高は130億ドル(約1兆6000億円)以上で前年比112%増。新興国市場全体では約180億ドル(約2兆2000億円)と79%増加した。
第3四半期は新たに3店舗を開店。全世界の店舗数は456店舗に。2016年末までに中国で40店舗を開店する予定。