iPhoneやiPadのない生活は考えられないという声はしばし耳にしますが、Apple TVに至ってはあまり聞こえてきません。しかし、米Business Insiderが紹介したApple TVの11の活用方法を身につければ、あなたはもうApple TVのない生活に戻ることができなくなるかもしれません...。
Apple TVのリモコンはあまり使い勝手がよくありません。リモコン自体が小さく、各ボタンの位置も近過ぎるため、例えば番組の検索やメニュー画面で何かを検索するときなど、文字の入力には一苦労です。
しかしiPhoneやiPad対応の「Remote」アプリを使えば、自宅のWi-Fiネットワークを介して、Apple TVを操作することができます。精度も悪くありません。検索をかけるときには、iPhoneやiPadのキーボードを使用するため、文字の入力も一瞬です。
「Remote」アプリは、App Storeから無料でダウンロードできます。
第3世代のApple TVは、第1世代や第2世代と違って、脱獄)ができないようになっています。こうした理由から、第2世代のApple TVは人気が高く、新品の第3世代モデルの2倍以上の価格で売られています。
脱獄後のApple TVでは、アップル非公式のアプリやストリーミングサービスを楽しむことができます。
一方、脱獄に抵抗がある人や第3世代のApple TVを持っている人は、「PlexConnect」を利用するとよいでしょう。
PlexConnectとは、どのようなファイル形式の動画でも、テレビでストリーミング再生ができるツールです。iPhoneとiPad対応のアプリ「Plex」もあります。言わば、制限のないAirPlayのようなものです。
設定も簡単ですし、GitHubのウェブサイトではインストールガイドを見ることもできます。
Mac対応の「AirFlick」というアプリを使えば、どのような形式の動画や音楽でも、脱獄せずにApple TVで再生することができます。iTunes以外のファイルも瞬時に変換できますので、再生までに時間がかかることもありません。このアプリを使えば、「正当な方法で」いつもとは違う動画や音楽をApple TVで楽しむことができます。
興味のある方は、ボブ・ロッシュ氏による動画ガイドをご覧ください。
iTunesに対応していない動画がコンピューターに大量にある場合、変換ソフトを使うとよいでしょう。こうしたソフトには幾つか種類があります。例えば、Macに標準搭載のビデオ編集ソフト「iMovie」。ほかには変換ソフトの「QuickTime Pro(税別3333円)」があり、これはMacとWindowsの両バージョンがあります。「HandBrake(無料)」も同様のソフトで、これはMacとWindowsだけでなくLinuxでも使用することができます。
変換後の動画は、例えばiPadに取り込んでからApple TVを経由してAirPlayでテレビ画面に映し出すことができます。
すでにDVDで持っている映画をApple TVを使って見るのに、改めてiTunesでダウンロードする必要はありません。というのもこうしたDVDは、リッピングすればApple TVにストリーミングすることができるからです。リッピングには、Mac専用のリッピング・ソフト「RipIt(24.95ドル)(約3090円)」や、MacとWindowsのどちらにも対応している「HandBrake(無料)」などを利用するとよいでしょう。
AirPlayミラーリングを使えば、iPhoneやiPad、Macなど手元のデバイスで見ているコンテンツを、ワイヤレスでテレビなどの大画面に反映したり表示したりすることができます。
ミラーリングの方法やiPhoneとiPadの対応機種については、アップルの公式ウェブサイトで確認することができます。Macについてはこちらのページで確認が可能です。
ただし、すべてのアプリがAirPlayに対応しているわけではありません。とは言え、例えば講演や製品デモ、ゲームなどをテレビに映して見たり遊んだりする分には問題ないでしょう。
Roxioの「Toast Titanium(Mac専用のライティング・ソフトウェア)(99.99ドル)(約12380円)」を使えば、TiVo(ティーボ)に録画した番組にアクセスして、それをMacに保存することが可能です。その後、そのファイルをiTunesに取り込めば、Apple TVにストリーミングすることができます。この方法を使えば、ビデオレコーダーの空き容量を増やすこともできますし、映画やドラマなど新作が出るたびにiTunesで購入する必要もなくなります。
Apple TVは、HDMI端子を搭載していない古いモデルのテレビには、直接接続することができません。この場合、別途アダプター(コンポーネント変換器)を購入し、RCAケーブル(赤白黄色のRCA端子)を使って接続します。
コンポーネント変換器は、アマゾンなどで購入することができますので、インターネットで検索してみるとよいでしょう。
Apple TVをルーターのすぐ近くに設置している場合には、無線LANではなく有線LANで インターネットに接続することをお勧めします。というのもApple TVでは相当量の動画をストリーミング再生すると思われますので、特に古いルーターを使っている場合など、有線LANで接続した方が、通信がより安定するからです。
Apple TVでは、iTunesライブラリの動画だけでなく、音楽もテレビでストリーミング再生することができます。自宅にホームシアターがある場合には、例えばSonos(ソノス)のワイヤレス・ネットワーク・オーディオ・システムのようなオーディオ機器の代わりに、Apple TVのこの機能を利用するとよいでしょう。「Remote」アプリを使えば、iPhoneやiPadでも操作が可能です。
この機能を使うには、コンピューターでApple TVとiTunesのホームシェアリングをオンにする必要があります。