アップルで働くということ、それはやりがいはありますが、シビアできついことも多いでしょう。ですから、従業員が高い報酬を受けていても何ら不思議はありません。とは言え、中には破格の給料を手にしている職種もあります。
そこで米Business Insiderはこのほど、米キャリア情報サイトのグラスドア(Glassdoor)が公表したアップルの職種別給料のデータを基に、1~17位までの職種・役職別年収ランキングを発表しました(文中の年収額はすべて基本給のみで、ボーナスは含まれていません)。
(注:本記事では、アップルの従業員から5件以上のレビューがあった職種・役職のみを掲載しています。グラスドアに掲載されているものでも、レビューの少ないものについては、本記事では扱っていません)
では早速、気になるトップ17のランキングをご覧ください。
image - Apple採用情報
年収:15万7062ドル(約1942万円)
米就職・転職情報サイトのモンスター(Monster)が例として挙げている同職の職務内容によると、情報システム・マネジャーの仕事は主に、情報システムの設計・監視、スタッフの管理だということです。
年収:15万7698ドル(約1950万円)
アップルによる同種の役職の求人情報によると、ハードウェア・エンジニアリング・マネジャーの職務は、エンジニアリングの構築の計画・実行、プロジェクト・プランの策定、チームの管理などのようです。
年収:15万8538ドル(約1960万円)
アップルでは、プロジェクト・マネジャーらに対して、理路整然とした考え方ができ、プロジェクトのリスク管理ができる人物を求めています。また動画アプリ部門のシニア・エンジニアリング・プロジェクト・マネジャーになるには、それまでに少なくとも8年間の経験が必要だということです。
年収:15万9333ドル(約1970万円)
iPhoneからMacBookまで、カメラの技術はアップル製品で重要な役割を果たしています。従って同エンジニアの年収が、アップル内でも高い部類に入ると聞いても驚きはありません。
年収:16万76ドル(約1979万円)
同マネジャーの職務は、多岐にわたる複数のエンジニアリング・プログラムを管理することです。アップルのような「秘密主義」の企業では、プログラムやプロジェクトが外部に漏れないよう、こうした役職が担う責任は重大です。
年収:16万3483ドル(約2021万円)
この職種では主に、システムの設計や既存の製品の改良を行います。この「アーキテクト」という肩書は、ある特定の部門の役職を指すものではないようです。社内のさまざまな部門で、同社オンラインストアのバックエンドシステムに関連した、iPhoneやMacのセンサー技術の開発に携わる者に対して使われています。
年収:16万6618ドル(約2060万円)
アップルには相当な数のディベロッパーがおり、各製品の開発を行っています。従って部下を管理できる優秀なリーダーが必要です。アップルでは通常、ソフトウェア・エンジニアリング部門のシニア職に、10年以上の経験を求めています。
年収:16万7469ドル(約2071万円)
アップルは、同社のソフトウェア・エンジニア職に、デザインやプログラミングにおける高い技術力を求めています。役職にあるローマ数字の「V(5)」は恐らく、ある特定のエンジニア職あるいはシニア職を指しているのでしょう。
年収:17万1899ドル(約2126万円)
アップルにとって、何かを構築したり秘密を守ったりすることはとても重要です。よってプロダクト・マネジャーは、こうした方針に従うことのできる人物でなければなりません。職務としては、製品ロードマップの作成・管理、チーム目標の設定、製品の構想・戦略などについて社内の他部門や関係者らと連携を取ることなどが挙げられます。
年収:17万2345ドル(約2131万円)
ソフトウェア・エンジニアVの主な仕事は、ソフトウェアやアプリ、OSなどの記述、設計、開発、修正などです。モンスターが例として挙げている職務内容によると、こうした職種の求人では通常、同じ分野かあるいは関連する分野においてこれまでに8~10年の経験がある人を募集するようです。
年収:17万4169ドル(約2154万円)
一般的に、エンジニアリング・マネジャーの職務内容は、どの部門で働くかによって異なります。ただしアップルの求人情報によると、同社の場合には、チームの指導、ユーザーインターフェースの開発、JSやCSSといったフロントエンドのアプリケーション・コードの作成などが主な業務となるようです。
年収:17万4810ドル(約2162万円)
アップルが成功した理由の1つに、革新的で気の利いた販売キャンペーンを実施してきたことが挙げられます。同社では、製品をよく理解した、有能なマーケティング・マネジャーに対しては、惜しみなく高い報酬を支払っているのでしょう。
年収:17万9839ドル(約2224万円)
インダストリアル・デザイナーの主な役割は、製品を見たままや感じたままに機能させること。同社ではこれまでジョナサン・アイブ氏が、インダストリアル・デザイン部門のリーダーを務めてきましたが、このほどチーフ・デザイン・オフィサーに昇進し、さらに上の立場から統括することになりました。
年収:19万6036ドル(約2424万円)
こうした上級の役職には通常、約10年間の経験が求められます。製品の販売やサービスがスムーズに行われるよう監督する立場です。
年収:21万8746ドル(約2705万円)
この種の役職ではたいてい、8~10年の経験が必要とされます。業務では、社内の倫理問題について従業員のカウンセリングを行ったり、必要に応じて法的な調査を行ったりします。
年収:22万8209ドル(約2822万円)
この役職の主な仕事は、同社システムの構築およびチームの管理です。
年収:27万8628ドル(約3445万円)
シニア・ディレクターの業務や職責は、どの部門に配属されるかによって異なります。とは言え、かなり上級の役職となりますので、チームの指導や、相当な経験を要する業務に携わることになると思われます。