米マイクロソフト傘下のSkypeは15日(現地時間)、SkypeのサービスをWebブラウザで提供する「Skype for Web」(ベータ版)を、全世界で一般公開したと発表しました。
Skype for Webについては、昨年末から招待制の限定的なテスト提供を実施していたほか、今月5日(現地時間)にはすでに米英で先行リリースされていました。
これまでSkypeを利用するには、初期設定としてまずSkypeアプリケーションをダウンロードする必要がありましたが、Skype for Webでは「web.skype.com」にログインするだけで、通話やメッセージを簡単に始めることができます。例えば外出中や旅先で利用するパソコンにSkypeアプリケーションがインストールされていない場合でも、今後はブラウザ経由で必要な機能にアクセスできるというわけです。
すでにアカウントのあるユーザーがSkype for Webにログインすると、連絡先リストや直近の会話履歴が即座に同期され、ビデオ通話、音声通話、インスタントメッセージ(IM)が利用できます。
Skype for Webでは、連絡先情報と会話履歴を統合した「タイムラインビュー」を採用しているため、話す相手やグループを検索して通話を開始するといった操作がすばやく簡単に行えます。また通話やメッセージの受信を伝える通知機能も、オプトイン方式(ユーザーの承諾によって通知を行う方式)で提供されます。
サポート言語は現在、日本語を含め約30言語。対応しているブラウザはInternet Explorer、Chrome、SafariおよびFirefoxで、音声とビデオの表示にはプラグインのインストールが必要となります。また対応するプラットフォームにはWindowsとMacのほか、Chromebook(Chrome OS)とLinuxも加わりました。ただしChromebookとLinuxでは同プラグインがサポートされていないため、利用できるのはIM機能のみだということです。