これまで、アップルの主なサプライヤは台湾や中国の企業でした。しかし新たな報道によると、現在、日本のメーカーらが、アップルから発注を獲得しようと全力で取り組んでいるようです。
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アップルのサプライヤになれば、収益性の高い市場へと参入することができ、将来的な成長も見込めます。従ってこれまでアップルと提携してきた企業が、「できることは何でもする(品質は上げるが生産コストは下げる)」と約束して、常に他社の参入を許さない姿勢をみせているのにも納得がいきます。
台湾のDigi Timesによると、日本のプリント基板メーカーであるイビデンは、アップルの既存のサプライヤから、その地位を奪おうと戦略を練っているとのことです。
アップルのサプライチェーンに関心を示している日本の企業は、イビデンだけではありません。伝えられるところによると、日本メクトロンもまた、見積もりを下げるなどして、iPhoneの生産を請け負う既存のサプライヤに戦いを挑んでいます。
アップルはこれまでにも、中小型液晶のジャパンディスプレイなど、日本の企業と提携してきました。今年3月、同社はアップルと契約し、14億ドル(約1700億円)を投じて、スマートフォン向け中小型液晶パネルの工場を建設すると発表しました。同工場は、金沢市に近い石川県の白山市に建設されます。
アップルはまた、神奈川県横浜市にも、1万5000平米にも及ぶ巨大な研究開発拠点を設立すると発表しています。実現すれば、アップルがアジアに所有する施設の中でも最大規模のものとなります。
日本企業はアベノミクスによる円安効果を背景に、着実にその息を吹き返しつつあります。これまでも、ソニーを筆頭に多数の日本企業がiPhoneの部品生産を請け負ってきましたが、
今後、その流れは加速していくのかもしれません。
via - Cult of Mac