アップルは9日、横浜市に数十人規模の技術開発拠点を設立すると発表しました。日本経済新聞によれば、新設する拠点は「テクニカル・デベロップメント・センター」と呼ばれ、来春にも横浜市のみなとみらい地区に置かれるとのこと。同社の技術開発の中心は本社のあるカリフォルニア州クパチーノ市周辺で、米国外に開発拠点を置くのは初めてだそうです。
アップルは自社製品に日系メーカーの部品を数多く採用しており、この拠点を通じて、さらに日本の技術力を今後の製品に取り込む狙いがあるとみられます。
日本の部品メーカーにとっては、調達量が増えるというメリットがある一方で技術者が引き抜かれる懸念もあるようです。ドイツ証券シニアアナリストの中根康夫氏は「日本全体にとってのプラスと、個別企業のマイナスの両面がある」と指摘している、と日経は伝えています。