先日リリースされたばかりのiOS 8。アップルは対応機種をiPhone 4s以降としていますが、アップデート後のiPhone 4sにおいては、その機能を十分に楽しめないいくつかの問題があるようです。
iPhone 4sは2011年10月にリリースされたもので、現行のiPhoneのなかでは比較的古い機種と言えるでしょう。とは言え、海外にはいまだに、2年契約を結ぶことでiPhone 4sの機種代金を無料にするといったオプション・サービスを展開しているキャリアも多くいます。
iPhone 4sにiOS 8をインストールすると、一見、適切にアップデートされたように見えます。しかしiPhone 4sユーザーによれば、アップデート後のiPhone 4sには主に「動作が重い」「動きが遅い」といった問題があるといいます。結局のところこの新しいOSは、処理速度の速い、最新プロセッサを搭載したiPhone 6のために設計されたもののようです。
またこれらの問題はツイッターにも投稿されています。
「iOS 8にアップデートしたらあまりにも動きが遅くなったんで、そろそろ新しい機種に買い替えるころなんだなって思ったよ」
「iOS 8を入れたら動作がものすごく遅くなった。ランチタイムにフライドチキンが揚がるのを待ってる時間よりも、携帯の動きが遅いなんて考えられる?」
「iOS 8にはアップデートしない方がいい。携帯がこんなに重くなったのは初めて」
一方ITニュースサイトのArs Technicaによれば、iPhone 4sとiOS 8の問題はこれだけではないようです。まずiOS 8向けのアプリはiPhone 6の大画面に合うよう設計されているため、iPhone 4sの3.5インチ画面では適切に表示されないという点が挙げられます。
またハード面においても、iPhone 4sにはiOS 8の特長を利用する機能が搭載されていません。つまりiPhone 4sでは、例え処理速度に問題がなかったとしても、iOS 8の機能を最大限に活用するのは実質的に無理と言うわけです。
ではiPhone 4sユーザーはどうしたら良いのでしょうか?彼らにとって最良の方法とは、アップデートは行わず、これまでのOSを利用し続けることです。またどうしてもiOS 8の機能を利用したいのであれば、iPhone 6かiPhone 6 Plusを手に入れる必要があります。速度の問題だけであれば、iPhone 5のいずれかの機種でも良いでしょう。
via -TIME