アップルは15日、日本でiOSユーザー向けにiTunes Passという新サービスを開始しました。iTunes Passは、公式アップルストアの店舗でApple IDに直接入金を行えるサービスです。米9to5 Macが伝えています。
iTunes Passは、iOSのPassbookアプリに新たに追加された「パス」機能です。アップルストアの店員がこのパスをスキャンすると、即座にApple IDへの入金が行われます。入金した金額は、iTunes Store、App Store、iBookstore等で使用できます。
iTunes Passはアップルにとって2つの点で重要です。1つは、物理的なギフトカードの製造に必要な紙資源を減らせるという点。もう1つは、アップルによるモバイル決済サービスの幕開けになるかもしれないという点です。以前、アップルが、Touch IDとPassbookを統合させたiTunesベースのモバイル決済サービスの準備を進めているとの報道がありましたが、iTunes Passはこのようなサービスの試験運用となる可能性があります。
日本はアップルにとって主要な市場であるため、その試験の場として選ばれたのかもしれません。しかしこのような重要な取組みが(米国以外の)単独の国で行われることはまれなため、同じサービスは近々他の国々でも始まることでしょう。日本のアップルストアはまだ8店舗しかありませんが、その他の国々には約400の店舗が存在しています。