アップルストアの成功は、今や目を見張らんばかりです。
昨年においてはわずか3カ月の間に、約1億人の人々が、世界に展開される424のアップルストアを訪れました。サンノゼ・マーキュリー・ニュース紙によると、アップルストアは米国のどの店よりも、売り場面積1平方フィート(約0.1平米)当たりの売上高を上げているということです。
さて、そんな話題沸騰のアップルストアについて、最近のニュースや世界で最も美しいとされる店舗のデザインを、米国のBusiness Insiderが伝えています。
ここ数年にわたってアップルストアが成功した理由の一つには、見る人を引き付けるその店舗デザインにあります。
実際、店内のデザインは、どの店舗もそれほど違いはありません。アップルは昨年、店内のレイアウトに関して商標登録を行っています。
アップルは最近、シリコンバレーの新社屋の設計において、イギリスの有名な建築家、ノーマン・フォスター氏を起用しました。同氏は、待望のサンフランシスコの新店舗を含め、今後、アップルストアのデザインを担当するとみられています。バーバリーの元CEO、アンジェラ・アーレンツ氏がストア担当の責任者に就任したこともあり、こうした一連の動きから、アップルの小売業への取り組みはまだまだ続くことが予想されます。
さてここからは、世界中に展開されるアップルストアの中から、最もすてきなものをいくつかご紹介しましょう。歴史的な建造物にそのディテールを活かして作られたものもあれば、スチールとガラスを用いて作られた、見る人を圧倒させるような、近未来的で斬新なデザインのものもあります。
ノーマン・フォスター氏が手掛けたものとしては初のアップルストアで、最近オープンしたばかり。歩道から一段下がった場所にあり、また建物を上から見下ろすと、MacBookのようにも見えます。
2008年にオープンした南半球初のストア。シドニーの中心に位置するショッピング・エリアにあります。3階建ての建物のガラス壁にはアップルのロゴが見え、ガラスからは内部の光が道路にそそいでいます。
2010年にオープン。かつては銀行だった建物を利用したもので、向かい側にはかの有名なオペラハウスがあります。大理石の円柱やモザイク・タイルの床など、銀行当時の装飾を残したままデザインされたものです。
北京の三里屯エリアにあり、巨大なステンレス製のデザインが通る人の目を引きます。
ニューヨークはフィフス・アベニューにある、高さ32フィート(約10メートル)のガラス製の建物。この「ガラスの立方体」には、特に柱のような支えなどは見当たりません。内部にあるガラスの階段で、建物の下へと降りていきます。
ベルリンのアップルストアは、築1913年のオペラハウスの中にあります。壁は地元の採石場から切り出した石灰岩で作られ、ドイツ製のオーク材で作られた厚いテーブルには、新製品が並べられています。
2010年に、ロンドンの人気エリア、コヴェント・ガーデン地区にオープン。建物は3階建てで、そこには約300人の従業員が働いています。世界のアップルストアの中でも、最も大きな店舗の一つです。
最も素晴らしいデザインの一つと言えるでしょう。壁に一面を囲まれた中庭のような場所にガラス製の円筒があり、中の階段を降りていくと店内へ。アップルは、こうしたガラス製で細心の注意を要する湾曲のデザインついて、特許を取得しています。
2011年、IFCモール内にオープン。巨大な高層ビルに囲まれた店内からは、車が行き交う道路を見降ろすことができます。
2012年に、アムステルダムのレイドセプレイン・スクエアにあるヒルシュ・ビルディング内にオープン。
ところで、アップルは、ニューヨークの象徴であるグランド・セントラル駅構内のアップルストアについて、以前のテナントからスペースを買い上げた費用の500万ドルに加え、その改修費に250万ドルを費やしたと伝えられています。
皆さん、いかがでしたか。