KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が、2014年のアップルの製品ロードマップを公開しました。クオ氏は、アップルの新製品発表に関する信頼できる予測を提供してきた人物で、今年は第3四半期(7~9月)ごろに数多くの新製品が発表されるとの見通しを示しています。米国Mac Rumorsのレポートです。
クオ氏によると、第2四半期(4~6月)にまず低価格のiMacが発表され、続く第3四半期に第2世代iPad AirとRetina版iPad mini、2つのサイズのiWatch、4.7インチのiPhone 6、Apple TVのセットトップボックスが発表され、第4四半期(10~12月)に12インチの超薄型Mac Book AirとアップグレードしたRetina版Mac Book Proが発表されるとのこと。製品ロードマップとともに、クオ氏は各製品の具体的情報を提示しています。
■ iWatch
iWatchは第3四半期の終わりごろに発表予定。iPhone、iPad、Macと連動する生体認証機能を搭載し「ファッショナブルな外見」を持つ。以前にも報じられたように、サイズは1.3インチと1.5インチの2種類で、フレキシブルAMOLEDディスプレイを採用。サファイア製カバーレンズ、NFCチップ、ワイヤレス充電、200~250mAhバッテリーを搭載した薄くて軽いデザイン。複数の価格が設定され、最も高いものは1000ドル(約10万円)を越える。
■ iPhone 6
以前にも報じられたように、iPhone 6は4.7インチと5.5インチの2つのサイズで発表される。解像度はそれぞれ1,334×750(326ppi)と1,920×1,080(401ppi)。両サイズともにA8プロセッサ、1GBのRAM、LTPSパネル、手ブレ補正機能、Touch IDを搭載。ベゼルは従来より10~20%狭くなり、デバイスの厚さは6.5~7mm、メタル製ケースでNFCを搭載する。4.7インチサイズのモデルは9月に、5.5インチサイズのモデルはそれより遅れて発表される見通し。サファイアディスプレイは、5.5インチの64GBモデルにのみ採用される。
■ iPad Air 2
第2世代iPad Airは、Touch ID、A8プロセッサ、800万画素の改良されたカメラを搭載。初代iPad Airは10月に発表されたが、今回はそれより早い時期にリリースされる見通し。
■ Retina版iPad mini
iPad Air同様、A8プロセッサとTouch IDを搭載。ただしフォームファクタは従来と変わらず。また本モデルの発売により、既存のモデルは価格を下げて販売される可能性がある。
■ 12.9インチのiPad Pro
アップルが12.9インチのiPadを開発中であることは確かだが、今年中のリリースはない。
■ 12インチのMac Book Air
噂で伝えられている通り、アップルは、タッチパッドに物理ボタンがなくファンレス仕様の超薄型Mac Book Airを開発中。高解像度ディスプレイも搭載される見込み。
■ iMac
低価格のiMacは、今年最初に発表されるアップル製品となる見通し。iMacの出荷台数がこれにより最大23%増加する。
■ Apple TV
アップルが今年中にテレビを発表することはないとみられるが、App Storeとモーションコントロール技術を搭載した、アップグレードしたセットトップボックスを発表する予定。
クオ氏は、この数か月間に様々な消息筋が明らかにした数多くの噂と共通する内容を示しながら、2014年のアップル製品のロードマップに関する確かな見通しを提示しています。