アップルは米国時間の10日、iOS 7.1をリリースしました。今回のアップデートは、昨年9月の初公開以来の大規模なアップデートとなります。機能上の大きな追加はありませんが、細かなデザイン調整や機能向上が数多く施されています。注目すべきは、電話アプリ、シャットダウン時のインターフェイス、カレンダーなどの変更、そして、ボタンの形、色を濃くする、コントラストを上げるなど、アクセシビリティのオプションの数多くの追加です。今日から利用できる新しいデザインを米国のCult of Macが紹介しています。
アップルは、iOS 7.1に「HDR自動」モードを追加しました。これは、HDR写真の中から最良の一枚を自動的に選択する機能です。3種類の露出で撮影した写真をすべてカメラロールに保存したい場合は、「HDR オン」に切り替えればHDR自動モードを無効にできます。この切り替えのインターフェイスは最初は混乱するかもしれません。
iOSで表示されている文字がただのラベルなのかボタンなのか、判断に迷ったことはありませんか? アップルはこれを修正しました。iOS 7.1は、ボタンを明確に示す「ボタンの形」というアクセシビリティの機能が追加されています。ほとんどのボタンはグレーで表示され、メッセージの送信ボタンやAirPlayメニューのデバイスなどは下線付きのシンプルな文字で表示されます。
カレンダーにはリスト表示が追加されました。検索ボタンのとなりにあるリストボタンを押すと、カレンダー全体を表示したままアクティビティ一覧を表示できます。
また、リスト表示の中にアクティビティを表示することもできます。祝祭日も自動で表示されるようになっています。
コントロールセンターをスワイプする際のバウンスアニメーションが改善されました。音量のセクションには、現在音声が再生されているアプリが表示されるようになりました。
音量と輝度のスライダーをフリックのように払うと、慣性によって滑るようになりました。
非常にうれしい改善の1つがアニメーションの高速化です。フォルダやアプリを開いたり、スポットライトやマルチタスキングをスワイプしたりするとき、コンマ何秒か速度が上がったような印象です。
iOS 7.1に追加されたもう1つのアクセシビリティの機能は「透明度を下げる」オプションです。これを使うとiOS全体の色が濃くなり、ホーム画面のドックとフォルダの背景の色はダークグレーに変わります。また、背景のコントラストが向上し文字が読みやすくなります。iOS 7の色が明るすぎる場合は、「色を濃くする」をオンにすれば、色を暗くすることができます。
iPhone 5sのバーストモードは、高速連写した写真の中から完璧な一枚を選び出すことを可能にする優れた機能ですが、多くのストレージを食います。iOS 7.1では、バーストモードの写真をフォトストリームにアップロードするか否かを選択できるようになりました。
Yahooのロゴが新しくなりました。
iOS 7.1の設定内のフリッカーのロゴは、グラデーションとアイコンを囲む線がなくなり、ブルーとピンクのドットだけの、よりミニマルなデザインに変更されました。
コントラストが強くなりました。DeleteとShiftキーは強調表示の方法が異なっています。
アップルの緑色アイコン(メッセージ、電話、FaceTime)が少し濃い色になりました。
この設定を使うと、iOS 7全体の白味を少し抑えることができます。設定> 一般> アクセシビリティ> コントラストを上げる