日本経済新聞電子版は25日、ソフトバンクが米携帯キャリア4位のT-Mobile USを買収する方針を固め、同社の親会社であるドイツテレコムとの最終調整に入ったと報じました。買収額は2兆円。
契約数4500万件を有するT-Mobile USの買収が実現すれば、今年7月に1兆8000億円で買収した米携帯3位のSprintと合わせ、ソフトバンクグループの米国内の契約数は1億件に達し、米市場最大手ベライゾン・ワイアレスの契約数とほぼ肩を並べることになります。売上高では、7億人を有する中国移動に次ぐ世界第2位に。
矢継ぎ早の巨額買収劇で勢力を急拡大してきたソフトバンクですが、現在の有利子負債は9兆円近くにも膨らんでおり、来期の支払利息だけでも3000億円にも上るとみられます。
Sprintの買収完了から5か月。物凄いリスクを背負い、物凄いスピードで攻勢に出るソフトバンク(というか孫社長)の米国市場への挑戦は、正念場を迎えつつあるようです。