アップルは、2013年と2014年に発売するiPhoneのラインアップを拡大するため、さまざまな可能性を検討している最中のようです。米国のApple Insiderが伝えています。
米国のロイター通信が13日(現地時間)、アップルの計画に詳しい4人の関係者から得た情報として、2014年に発売されるiPhoneの数多くのモデルが現在検討されている最中だと報じました。99ドルの低価格モデルや、画面サイズが4.7インチと5.7インチのモデル、それにブラックとホワイト以外のカラー展開などが検討されているようです。
関係者らによると、これらの情報はアップルとつながりのあるアジアのサプライヤーから直接得たものとのことで、来年はiPhoneが2つの画面サイズで発売される可能性もある、と語っています。
ロイターは、噂されるこれらの製品は、ライバルのサムスンに対抗する製品になると指摘していますが、匿名の関係者たちはいつものように、「アップルは計画の最終段階ぎりぎりでしょっちゅう仕様を変えるので、これが最終的なプロトタイプとなるかどうかは保証しない」とのコメントを付け加えています。
今年の1月、2013年に4.8インチサイズのiPhoneが発売される、という不確かな報道が初めて流れました。しかし、この、スマートフォンより大きくタブレットより小さいファブレット型iPhoneをめぐる噂は、それ以降聞かれません。
ロイターの報道で興味深いのは、低価格のiPhoneに関する情報です。前述の関係者は、価格が99ドルまで抑えられる可能性があると語っています。低価格のエントリーレベルのiPhoneは、様々なカラーバリエーションを持ち、コスト抑制のためにプラスチック製となることが予測されています。
低価格のiPhoneに関しては、種々雑多な報告があるようで、年内発売の可能性に懐疑的な見方をする関係筋がいる一方で、8月から始まる量産に先立ち、7月からの試験生産がすでに予定されているとする筋もいるようです。
同筋は「試験生産は6月の開始が予定されていたが、アップルの非常に高度な基準により、色の調整に時間がかかっている」と述べており、低価格のiPhone 約2000万台の出荷は第4四半期(10~12月)になることが見込まれると付け加えています。