米国の法廷におけるアップル大勝利を受け、ティム・クックCEOは24日（現地時間）、アップル社の従業員にメモメッセージを送りました。この声明は同日早くのケイティー・コットン女史（アップル社PR長）の声明を連想させるものでしたが、いくつかアップル社CEOとしての個人的なタッチも新たに加えられていました。同氏はCEO として1年目の記念日を迎えています。米国の9to5Macが伝えております。

「今日はアップルと世界中のイノベーターにとって重要な日だ。

多くの人々が過去数週間、サンノゼでの対サムスン裁判を注視してきた。わたしたちが法的手段を取るにいたったのは、本当に仕方のないことだった。繰り返しサムスン側にはコピー行為を止めるよう促してきた。今回の訴訟は私たちにとって、特許やお金以上に大切な何かについてのものだ。それは、価値をめぐるものだ。私たちはオリジナリティーやイノベーションに大きな価値を置き、地球上で最良の製品を作るために全力を注いでいる。それは顧客に喜んでもらうためであり、競合他社に悪質なコピー行為をさせるためではない。

今回私たちの訴訟を受け入れて、多くの時間を割いてくれた裁判官には謝意を表明する。また今回の最終的な結果を受け、私たちは大きな喜びを感じている。訴訟中に提示された証拠の山は、サムスンのコピー行為が度を過ぎたものであることを示したわけだ。

裁判官ははっきり表明した。サムスンの行為は意図的であり、盗みは正しい行為ではないと、彼らが大きな声で明確にメッセージを送ったことに、私たちは拍手喝采している。

社員の皆さんがしている仕事を、私はとても誇りに感じています。

今日、価値が勝利し、これを全世界が知るのを願っています。

ティム」

クックCEOは、アップルがサムスンとの訴訟を望んでいなかったことを強調しています。サムスンに対しては、繰り返しコピー行為を止めるよう訴えた後でようやく訴訟を起こしたのでした。クック氏は従業員向けのEメールを、「社員の皆さんがしている仕事を、私はとても誇りに感じています」、そして「価値が勝利した」と述べて言葉を結んでいます。