次世代スマートフォン市場を賑わしているのは、サムスンのGalaxy SⅢばかりではありません。他にも、Galaxy SⅢと勝負する旗艦モデルを発表予定のアンドロイド系スマホメーカーが存在感を示しつつあります。台湾のHTCは最近HTC One Xをリリースしましたが、アンドロイドマーケットにおける最大の注目株は、何と言っても、ソニーモバイルコミュニケーションがリリースする「Hayabusa」です。米国のInternational Business Timesが報じております。
ソニーがひそかに開発を進めて満を持してリリースするのは、LT29i "Hayabusa"。今年初め、この機種の特徴がリークされた時、多くの議論を引き起こしました。しかしその後、Hayabusaについての話は立ち消え。最近になってBriefMobileのブログ記事が、その詳細を紹介しました。同ブログは、中国筋の情報として、ソニーはHayabusaを6月にリリースするとしています。
このソース情報によると、ソニーLT29i Hayabusaは、「HDR ビデオ」機能および微光での性能も高いソニー製の13メガピクセルカメラを搭載。垂涎ものの4.55"HDリアリティディスプレイと2,200mAhバッテリーを備え、本体は7mmの薄さ。驚異の1.5GHzデュアルコア・スナップドラゴンS4プロセッサー搭載。また試作品の写真もリークされていますが、同筋によると、実際にリリースされる時はまったく異なるものになりそうだとのこと。
ソニーLT29i Hayabusaは、最新版アンドロイド4.0 Ice Cream Sandwich OS搭載で、6月には公式に発表され、7月には価格493ユーロ(約650米ドル)で市場に出回ると見られています。また別の情報は、このデバイスの名称が、ソニー Xperia GXというものになるかもしれないとしています。
一方のサムスンのGalaxy SⅢは、ロンドンで5月3日に発表予定。4.8インチのフルHD1080p解像度の16:9アスペクトのディスプレイ、8メガピクセル背面カメラと2メガピクセル正面カメラ、2GBのRAM、4G LTE、NFC(近距離通信)というハイスペックな仕様。最新アンドロイド4.0 Ice Cream Sandwich搭載で、本体は超薄型セラミックケース。
サムスンは最近プレスリリースで、Exynos 4 Quadというクアッドコアプロセッサーチップを次世代Galaxyに搭載すると発表、もしこれが実現すると、Galaxy SⅢは他のどんなスマホよりもスペック的には最強ということになり、ソニーのHayabusaより少し優位に立つことになりそうです。さらに、業界通の間でも、Galaxy SⅢは、SⅡの性能及び売上を超えるものとなるだろうと見られています。
ソニーもまた、クアッドコア仕様への準備を整えつつあり、10月にはクアッドコア搭載のハンドセットLT30iをリリース予定との報道もあります。同デバイスはOLED(有機EL)ディスプレイを備えると噂されています。
さらに、第二の新Xperia、ST21i(コードネームはTapioca)のリリースに関する報道もちらほら流れています。噂では、このデバイスのサイズは、現行のXperia Sよりも小さくなるだろうと言われています。アンドロイド4.0 Ice Cream Sandwich、3.2インチHVGAディスプレイ、3MP背面カメラ、800MHzプロセッサー、512MBのRAM搭載とのこと。
はたしてソニーは今年2012年、強敵揃いのスマホ市場で健闘するのでしょうか。あまりいい話が聞こえてこなくなったソニーですが、ぜひとも捲土重来を期してほしいものです。