iPhone 5Sでワイヤレス充電搭載との噂も出ていますが、どうやらiPhone 6まで待つ必要がありそうです。ケースなしでiPhoneを充電できる便利さは、少しお預けとなるもよう。米国のGottaBeMOBILEが伝えております。
DigiTimesの新しいレポートは、アップルがワイヤレス充電の統合に取り組んでいると伝えており、これはHTCやサムスンと足並みを揃えたもの。アップル始め各社は、2013年のスマートフォン旗艦モデルに、ワイヤレス充電を統合しようともくろんでいます。
HTCは、HTC Oneをリリースしたばかり。しかしワイヤレス充電を特徴に加えていません。一方、サムスンのGalaxy S4のリリースは来週に迫っており、Qiワイヤレス充電を備える見込みが濃厚です。
アップルの次期フラッグシップモデルは、ほぼ間違いなくiPhone 5Sとなりそうですが、最近の噂によると、7月から8月のリリース予定。iPhone 5Sは、これまでのS系アップグレード同様の小さなアップグレードと見られており、9to5Macによれば、大きな再デザイン化はなく、ワイヤレス充電もないとのこと。機能特徴の大きな変化は、やはり、iPhone 6まで待つ必要がありそうです。
複数の情報源によると、iPhone 5Sは、ホームボタン下の指紋読み取り機能、機能向上したカメラ、より高速化したプロセッサー、陰極酸化処理したカラーオプションを備える見込み。これだけの新特徴をもちながら、再デザイン化は多分ないでしょう。iPhone 5Sはすでに生産段階に入っており、リリースは7月か8月と期待されています。
DigiTimesは、「次世代iPhoneが、ワイヤレス充電能力を搭載するかどうかは未だ分からない。他の追加アクセサリ備品についても同じ」としています。
iPhone 5およびiPhone 5Sのワイヤレス充電アクセサリは、2013年で当たり前のものとなる予感です。iPhoneのワイヤレス充電ケースとキットは新しいものではありませんが、今やメーカー各社がアップルのLightning コネクターに取り組んでおり、iPhone 5用ワイヤレス充電ケースが、この春にも登場するでしょう。もしiPhone 5Sが同じデザインとなれば、iPhone 5用アクセサリもこれにフィットするはずです。
かりにアップルがiPhoneにワイヤレス充電を組み込むとしても、私たちはiPhone 6まで待たねばなりません。iPhone 6のローンチは2013年後半か?とするレポートもありましたが、より信憑性の高い予測としては、2014年とするのが妥当でしょう。これまでのアップルのやり方を考えれば、iPhone 6または次の次のiPhoneは、再デザイン化を遂げると見ていいでしょう。そのデザイン刷新において、ワイヤレス充電、場合によっては、より大型化したスクリーンのオプションなどの新特徴を備えることになるでしょう。
iPhone 6についてはほとんど何も知られていませんが、iPhone 6のコンセプトを、Galaxy Note 2並みのサイズ、あるいは、ホームボタン無しの4.8インチディスプレイという姿で想像してみたくもなります。
ワイヤレス充電は、HTC Droid DNA、ノキアLumia 920、LG Nexus 4などのスマホにおいて広がりを見せつつあります。サムソンのGalaxy S4については、ワイヤレス充電を特徴とするか、ワイヤレス充電バックまたはQi互換性プレートのオプションが付くと見られています。第三者的な立場からすれば、Qi互換性充電、また自動車に組み込み可能なワイヤレス充電などを、今年から来年2014年にかけて見てみたいものです。
もしワイヤレス充電を広く普及させる役目がアップルにあるとすれば、消費者は、アップルお得意の「ちょっと様子見(wait-to-see)」戦略の恩恵に与るかもしれません。Qiワイヤレス充電が業界標準になる一方、全てのQi充電器が全てのQiフォンを充電するわけではないことを、私たちはすでに知っています。アップルはワイヤレス充電に関する自社独自の特許も保有しています。しかし、Qi標準が今年さらに広まりを見せれば、アップルは自社保有のワイヤレス充電ではなく、Qiをスタンダードとして採用する可能性もあり得ます。