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iPhone 5CはSiri非搭載、iPhone 4Sは製造停止に - 米アナリスト

投資銀行Piper Jaffrayのアナリストであるジーン・ミュンスター氏が12日に投資家らに宛てた調査ノートによると、アップルは、廉価版iPhoneのiOS 7においてSiriの機能を搭載しない可能性がある模様です。米国のApple Insiderが伝えています。

ミュンスター氏は、9月10日の新iPhone告知の噂に触れて、今年および来年に向けての、自身がアップル製品に関してもつ事情通としての予測をアップデートする良い機会と捉えています。

「iPhone 5S」となるであろう新iPhoneについての同アナリストの予測は、多くの情報源からなる噂やレポートと一致しています。指紋認証センサーをホームボタンに組み込むことは別にして(同氏は、この機能をユーザー認証に限られるとしています)、iPhone 5Sは通常の「S」付きシリーズのアップデートとなり、プロセッサー機能、バッテリー寿命の向上、メモリー増量、他のスペック拡張があるとのことです。

iPhone 5Sの外観は噂どおりのものとなりそうですが、ミュンスター氏の「iPhone 5C」についての考えは、ちょっと違います。「5C」は大方の見方どおり、プラスチックケース、4インチディスプレイ、iPhone 5Sよりややスペックを下げた内部構成となりそうですが、同氏はさらに、いくつかのソフトウェア上の特徴、特に音声認識アシスタント機能Siriが搭載されないとの見方です。

アップルは2010年4月、それまではiOSのアプリだったSiriを買収し、その後一年以上が経過した頃に、同技術をiOS 5に組み込みました。

Siriは、iPhone 4以前のモデルでは公式に機能するものではありませんが、脱獄(ジェイルブレイク)によって、旧版ハードウェアでも使えるサービスとなっています。A5プロセッサーには、特別なノイズキャンセル機能が実装され、これがiPhone 4S、iPad mini、第五世代iPodタッチで使われています。Siriが最適に動くには、この機能が必要なのです。最新のiOS 6においてさえ、Siriは、iPhone 4以前モデルではまだ使えません。

またiPhone 4Sについて、ミュンスター氏は、契約無しのデバイスとして継続させるよりも、製造停止にする方が「理に叶っている」と見ています。その理由は、iPhone 5S、iPhone 5、iPhone 5Cが似たデザインとスクリーンサイズをもつことから、このラインナップにバランスが生まれます。しかしこの「バランス」という点で、iPhone 4Sだけは外れてしまうということです。

このラインナップにおいて、iPhone 5Cの価格は、おそらく約300米ドル(約29500円)だろうと同氏。相対的な価格の安さ、アップルのラインナップ下位にあるにもかかわらず、「共食い」の度合いはせいぜい25%、これは以前の推計50%から大きくダウンしています。同氏は「リークされた映像」にあるプラスチックのケースを挙げて、この共食い率の低下の理由としました。

ミュンスター氏は最後に、新iPhoneイベントが9月に開催され、10月には新iPad、新iPad miniの発表もあると指摘。さらに同氏は、2013年終わりまでにアップルの新TV製品がデビューすると予測。また、大型スクリーンのiPhoneと、いわゆる「iWatch」は2014年中頃にリリースされるとの観測です。

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