マイクロソフト「Windows Phone 8」発表、知っておくべき10のこと
マイクロソフトは20日、スマートフォン用新OS「Windows Phone 8」を発表しました。現時点で最も人々の関心を引いているのは、新しく搭載される機能、対応デバイスの登場時期、そして現行のWindowsスマートフォンへの対応の有無ではないでしょうか。 盛り沢山の新情報を米国CNETがまとめてくれています。
ハードウェア面での変化は?NFC通信対応、マルチコアCPU(デュアルコア、クアッドコア)対応、画面解像度の追加(1280×720HD等)、そしてメモリ拡張用スロットの搭載等が話題を集めています。
スタートスクリーンが一新?スタートスクリーンのデザインがスクリーンサイズに合わせて一新され、各タイルのサイズを3種類の内から選択できるようになりました。また、マイクロソフトは公表していませんでしたが、新カラーテーマもいくつか追加されているようです。
その他の新要素その他の新要素としては、アプリ内購入・課金システムに対応すること、「Wallet」と呼ばれる情報保管アプリが追加され、機密情報や各種カードの情報などを保管できるようになること、また「Over-the-air OS update」システムを搭載し、アップデートの為にデバイスをPCに接続する必要が無くなること等があります。Windows Phone 8のアーキテクチャはPC/タブレット用Windows 8とほぼ同等に作られている為、セキュリティ管理、ゲーム、ネットワーク、メディア鑑賞等の面でほぼシームレスな操作が可能な様です。
現行のWindows Phoneはどうなる?Windows Phone 8搭載スマートフォンは今秋の登場になるそうです。マイクロソフトは「ホリデーシーズン」という表現をよくしており、この事から9月終盤からクリスマス前にかけての発表が予想されます。
現行Windows Phoneのユーザーには残念なお知らせがあります。現行のWindows Phone 7.5からWindows Phone 8へのアップデートが配布される見込みは無いそうです。最近サムスン製Windows PhoneとかLumiaを買ったばかりなのに、早速置いてきぼり宣言を受けてしまったという人がいたら、まったくお気の毒様としか言えません。でも、カッカする前にこう考えてみて下さい。こうして様々なハードウェアが鎬を削っていくことで、Windows Phoneは進化していくのだと。
じゃあ、泣き寝入り?
マイクロソフトはそうしたお気の毒なユーザーを宥める為に「Windows Phone 7.8」というオマケを配布するようです。これは7.5に新たなスタートスクリーンを追加したバージョンのようです。このWP7.8の発表がいつになるのかは現時点では未定です。
Nokiaはどうなる?
Nokiaも独自のapp追加を計画しています。DLNA通信によるPlayToのコンテンツシェア、ナビ機能付きNokia Maps、Mix Radio搭載Nokia Music 3.0、Nokia Drive、そしてパノラマ撮影、バーストショット、GroupShot(笑顔を認識し、まばたきの無い写真を選んでくれる機能)等の搭載が予定されており、その内のカメラ系・カウンター系の追加機能がアメリカと中国で6月22日に、その他の国では7月中に配布される予定だそうです。
Nokiaの発表によると、Zyngaによる「Words with Friends」や「Draw Something」等のゲームがここ2ヶ月程でLumiaに対応するそうです。また、メッセージングと通話の使用をモニターするアプリも投入されるそうです。
開発者向けSDKはいつ配布される?マイクロソフトは夏期に開発者向けに詳細を発表し、同時にSDKも配布するそうです。
新型Windows Phoneはどこが製作する?マイクロソフトの5大パートナーと言えばサムスン、ノキア、HTC、Huawei、ZTEですが、今回からは他のメーカーも参入してくる様です。サムスンとノキアはこれまでにWindows7.5搭載ハイエンド機種を米国向けに多く発売してきており、HuaweiとZTEはそれらよりも値段の手頃なエントリーモデルを各国で発表していました。Windows Phone 8搭載機に関しても、同様の流れが期待できそうです。
搭載CPUは?ハイエンドWindows PhoneにはQualcommのデュアルコアSnapdragon S4 Plusプロセッサ(1.7GHz)が搭載される様です。お買い得なエントリーモデルにはこれよりも廉価なCPUが搭載されると見て良いでしょう。
Skypeのネイティブ・サポートはある?Skypeを始めとしたVoIPソフトのデフォルト搭載は無いので、これらを使用したい場合にはやはりダウンロードしなくてはならない様です。しかし、次期OSではSkype等のサードパーティ製アプリがOSの通話メニューと連携するようにデザインされている為、VoIPアプリを使用する際にも通常の通話と同感覚で発受信が可能になっているのだそうです。
NFC通信機能はどう使われる?Windows Phone 8はNFC通信に対応するわけですが、その用途には3つがあります。一つ目はTap + Shareと呼ばれる使い方で、NFC対応機器同士でのURLを交換したり、名詞やポスター、メニュー等の「タグ」を交換したりする事ができます。2つ目の使い方は、キャリアによるSIMのコントロールで、これによってSIMによる各種支払いが可能になる様です。
また、新たなウォレットアプリが搭載され、各種アカウント情報やカードの情報などの機密情報を保管できるそうです。これはサードパーティ製のウォレットアプリや、iOS 6に搭載予定のPassbookと酷似しています。
音声認識アプリについて「Audible」と呼ばれる新たな音声認識ソフトの搭載も発表されました。Audibleはマイクロソフトの音声認識APIを使用し、コマンドモードをオンにして話しかける事で、メディアの再生、一時停止、停止等を声で操作できるようになります。これはあらゆる開発者が手に取る事のできる素晴らしい機能ですが、この手のアプリに付きものの問題にマイクロソフトも直面する事になるでしょう。まず、音声認識の精度にムラがある点、そしてバッテリーを激しく消費する点です。Windows Phoneがこれらの問題をどう改善してくれるのかが見物ですね。
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