アップルの次なる標的はGalaxy S3、特許訴訟:アップル 対 サムスン
サムスンに対する最近のアップルの法廷闘争における勝利は、反アンドロイドという「熱核戦争」の様相を呈してきております。次なる標的は、アンドロイドの最新旗艦モデルであるサムスンのGalaxy SⅢとなるのでしょうか。米国のApple Insiderが報じております。
アップルは先月、サムスンGalaxy SⅢの米国での販売差し止めを求めていましたが、それは失敗に終わりました。しかしGalaxy SⅢが法廷におけるアップルの標的であることに変わりはなく、その販売が差し止められるようなことにでもなれば、サムスンにとっては「大きな痛手」となります。
アップルは4つの特許に焦点を当てることで法廷での勝利を収めました。ルーシー・コー裁判官による最近の判決は、米国特許法No. 8,086,604「コンピューターシステム内の情報検索のためのユニバーサルインターフェースの正当性の認証」に関するもの。同裁判官は、この特許法に抵触するため、アップルは「取り返しのつかない被害を受ける見込みが高い」としました。アップルが引き合いに出した他の3つの特許は、以下の通り。
米国特許法No. 5,946,647「コンピューターによって生成されたデータにおける構造上のアクションを遂行するためのシステム及び方法」
米国特許法No. 8,074,172「語句の予測や推奨をするための方法、システム及びグラフィカルユーザーインターフェース」
米国特許法No. 8,046,721「ジェスチャーによるデバイスのアンロックを記載するシステム、また、iOS デバイス上でのスライドによるアンロック機能を記述するシステム」
アップルは先週、サムスンのスマートフォンGalaxy NexusとタブレットのGalaxy Tab 10.1双方の販売差し止めに関して勝訴。アップルのアンドロイドに対する長期戦における勝利の第一歩と見るアナリストもいます。2012年会計年度の第2四半期現在、アップルは1102億米ドルの現金を用意して対決姿勢を鮮明にしています。
スティーブ・ジョブズはかつて伝記作家のウォルター・アイザックソンに、アンドロイドを「破壊」することを誓うと語りました。ジョブズはそれを「盗品」だと考えていたそうで、「熱核戦争」を仕掛けて、「悪を糺す」ために「全財産」を注ぎ込むつもりだったとのことです。
アップルのGalaxy NexusとGalaxy Tab 10.1に対する法的勝利は重大な判決でしたが、これらのデバイスは、最近リリースされたGalaxy SⅢと同レベルの主力商品ではありません。サムスンはすでに、供給を大きく上回る需要に直面していながらも、今月のGalaxy SⅢの販売期待台数が1000万台に達すると公表しています。
アップルがGalaxy SⅢの米国リリースを食い止めることができなかった点について、コー裁判官は、時間的制約をその理由に挙げました。アップルとサムスン間の訴訟一覧表は、今月末に始まる公判までいっぱいいっぱいの状況です。
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