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以前ソフトバンク回線の格安SIMと言えば日本通信のb-mobile S一択でしたが、今では旅行会社のHISなども参入し、選択肢が増えてきました。その中でも特に、2018年7月に参入したLINEモバイルと同年9月に参入したmineoは、増加するソフトバンク回線の格安SIMの中でもひときわ目立っているような気がします。

LINEモバイルはなんと言っても本家ソフトバンクと業務・資本提携を結んでいますし、mineoは格安SIMとしての実績は十分で、シェアも楽天モバイルに次ぐ第2位（MMD研究所調べ）。

ソフトバンク回線の格安SIMを選ぶなら、やはりLINEモバイルとmineoが第1候補になるのではないでしょうか。ということで今回は、mineoソフトバンクプランとLINEモバイル、そしてb-mobile Sの通信速度テストを実施しました。

ちなみに、ソフトバンクの格安ブランドであるワイモバイルもソフトバンク回線を使用していますが、ソフトバンクのスマホは使えないため（SIMロック解除が必要）、今回の「ソフトバンク回線の速度比較」からは除外しています。

● 速度テストアプリ
使用した計測アプリはSpeedtest.net。8時から24時まで毎時間計測。

● App Store
App Storeでのアプリのダウンロード時間を計測し、転送速度を割り出しました。ネット利用者が増える8時、12時30分、18時、22時に実施。ダウンロードしたアプリはYahoo!かんたんバックアップ（機種により36.1MBまたは36.6MB）。

● Safari
約90KBの画像20枚を挿入したhtmlページ（1.8MB）をSafariで開き、すべてのファイル（cssやジャバスクリプトなど全26個）を読み込むまでの時間を、Safari Webインスペクタを用いて計測しました。ウェブページを開いた際にiPhoneのステータスバーに出る、くるくる回っているアイコンが消えるまでの時間です。

計測した時間帯は8時、12時30分頃、18時、20時、22時。それぞれ3回ずつ都度キャッシュを削除して計測し、数値の近い2つを採用。ウェブページの読み込みに関しては、複数のファイルの読み込みが同時進行で行われるのに加えて、サーバーとの通信回数、反応速度など諸々のことが関わってくるため、データの転送速度を表す単位であるbpsではなく、読み込みに要した時間を記載しました。

使用した端末とSIMの組み合わせは以下の通り。

計測日：2019年3月11日（月）
計測場所：愛知県名古屋市中心部

速度テストアプリのダウンロード速度

※ 速度の単位はMbps。

時刻	mineo	LINE	b-mobile
8時	7.58	122.53	31.86
9時	63.25	83.48	32.09
10時	2.90	34.61	27.32
11時	25.35	33.59	34.76
12時30分	1.71	1.59	22.24
13時	35.18	12.11	21.10
14時	60.16	74.49	41.55
15時	50.10	75.21	43.09
16時	35.38	77.67	38.99
17時	34.80	79.67	32.74
18時	6.21	3.00	25.05
19時	2.50	3.00	15.93
20時	24.70	2.95	28.70
21時	24.12	117.31	38.24
22時	47.35	107.71	30.24
23時	39.61	69.56	28.57
24時	50.47	88.75	139.12

速度テストアプリの数値は、mineoもLINEも大体同じような結果でした。両者ともに朝夕の通勤ラッシュと昼休みの時間帯でも及第点以上の速度が出ていました。一方、b-mobile Sは昼でも全く速度が落ちることなく、全時間帯を通してUQモバイルやワイモバイル並みの速度が出ていました。

App Storeでのダウンロード速度

ダウンロードしたアプリ：Yahoo!かんたんバックアップ
アプリのサイズ：36.1MB（LINEは36.6MB）

時刻	mineo	LINE	b-mobile
8時	3.48（1分23秒）	1.77（2分45秒）	3.04（1分35秒）
12時30分	0.77（6分17秒）	1.06（4分37秒）	3.07（1分34秒）
18時	3.36（1分26秒）	5.23（56秒）	3（1分36秒）
22時	20.63（14秒）	97.6（3秒）	72.2（4秒）

※ 速度の単位はMbps。

mineoは12時30分に1Mbpsを下回ったものの、同時間帯のアプリのダウンロード速度としては悪くない数値。他の時間帯では及第点以上でした。LINEモバイルは12時30分でも1Mbps以上、22時に至ってはは36.6MBのアプリを3秒でダウンロードしてしまいました。一方、b-mobile Sは朝・昼、夕と安定した速度、22時は爆速でした。

Safari　ウェブページの読み込み速度

時刻	mineo	LINE	b-mobile
8時	2.6秒	6.01秒	2.48秒
	2.99秒	5.95秒	2.72秒
12時30分	6.15秒	13.43秒	3.74秒
	7.15秒	13.01秒	2.71秒
18時	2.91秒	6.03秒	2.47秒
	2.81秒	6.4秒	2.1秒
20時	2.75秒	6.33秒	2.57秒
	3.55秒	6.55秒	3.07秒
22時	2.5秒	2.85秒	3.08秒
	2.24秒	3.41秒	3.65秒

ウェブページの読み込み速度については、mineoが全時間帯でLINEモバイルを上回りました。mineoは12時30分でも普通にネットができる範囲の速度でしたし、その他の時間帯では、キャリア並みの快適なネットサーフィンができる速度でした。LINEモバイルのほうはmineoより劣ったものの普通にネットサーフィンできる程度の速度だったので、特に問題はありません。

一方、b-mobile Sに関しては、全時間帯を通してキャリア並みの速度が出ていました。

まとめと評価

初めてテストを行ったmineoソフトバンクプランは、今のところ快適な速度が出ているようでした。ただ、新しい格安SIMに評価を下すには時期尚早なので、今後も定期的にテストを行っていきたいと思います。

⇒ mineoソフトバンクプラン：速度テスト結果の詳細

LINEモバイルのソフトバンク回線については、リリースから8か月が経過し、前回12月のテストから明らかに低速化しました。LINEモバイルはソフトバンク傘下の格安SIMなので、ワイモバイルとの競合を考えると、今回の速度くらいが落としどころのような気がします。とはいえ、今回のテスト結果も決して悪い数値ではないので、十分使えるSIMだと思います。

⇒ LINEモバイル（ソフトバンク回線）：速度テスト結果の詳細

2年前に格安SIMで初めてソフトバンク回線をリリースしたb-mobile Sですが、全計測方法・全時間帯において素晴らしい結果が出ました。b-mobile Sのテストは長らく実施していなかったので最近の傾向はわかりませんが、もしかすると、直近に大規模な回線増強を行っていたのかもしれません。

⇒ b-mobile S：速度テスト結果の詳細

容量	SIM種類	mineo	LINE	b-mobile
500MB	データ	790円	-	-
	音声	1,750円	-	-
1GB	データ	-	500円	480円
	音声	-	1,200円	990円
3GB	データ	990円	1,110円	850円
	音声	1,950円	1,690円	1,690円
5GB	データ	-	1,640円	-
	音声	-	2,220円	-
6GB	データ	1,670円	-	1,450円
	音声	2,630円	-	2,390円
7GB	データ	-	2,300円	-
	音声	-	2,880円	-
10GB	データ	2,610円	2,640円	2,190円
	音声	3,570円	3,220円	3,190円
15GB	データ	-	-	3,280円
	音声	-	-	4,390円
20GB	データ	4,070円	-	-
	音声	5,030円	-	-
30GB	データ	5,990円	-	-
	音声	6,950円	-	-

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