ホーム  >  格安SIM  >  IIJmio
本文に広告を含む場合があります。

IIJmio eSIMの速度レビュー

最終更新日:著者情報

iPhoneにQRコードなどでプロファイルをインストールするだけですぐに使えるのがeSIMです。2018年に発売したiPhone XS、XS Max、XR以降の機種がこの次世代型SIMに対応しています。eSIMはキャリアや格安SIMのSIMカードと併用ができるため、1台のiPhoneで2つのSIMを切り替えて使用することが可能です。

IIJmioは2019年7月に「eSIMプラン」をリリースしました。そしてこの度、遅ればせながら筆者もeSIMプランを契約したので、IIJmioのタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)とともに速度テストを実施してみました。

eSIMプランの回線はタイプDと同じドコモ回線を使用しています。はたして、eSIMプランとタイプDに速度の違いはあるのでしょうか?

iPhoneにIIJmioのeSIMを設定する方法

eSIM初期費用550円キャンペーン

IIJmioは通常3,300円かかる初期費用を550円にする乗り換え応援キャンペーン【初期費用割引特典(eSIM)】を実施中です。キャンペーン期間は2022年8月31日まで。

【公式】eSIM初期費用550円キャンペーン

計測方法

速度テストアプリ
使用した計測アプリはSpeedtest.net。8時から24時まで毎時間計測。

App Store
App Storeでのアプリのダウンロード時間を計測し、転送速度を割り出しました。ネット利用者が増える8時、12時30分、18時、22時に実施。

Safari
約90KBの画像20枚を挿入したhtmlページ(1.8MB)をSafariで開き、すべてのファイル(cssやジャバスクリプトなど全26個)を読み込むまでの時間を、Safari Webインスペクタを用いて計測しました。ウェブページを開いた際にiPhoneのステータスバーに出る、くるくる回っているアイコンが消えるまでの時間です。

計測した時間帯は8時、12時30分、18時、22時。それぞれ3回ずつ都度キャッシュを削除して計測し、数値の近い2つを採用。ウェブページの読み込みに関しては、複数のファイルの読み込みが同時進行で行われるのに加えて、サーバーとの通信回数など諸々のことが関わってくるため、データの転送速度を表す単位であるbpsではなく、読み込みに要した時間を記載しました。

使用端末、計測日、計測場所

使用した端末とSIMの組み合わせは以下の通り。

・eSIMプラン:iPhone 11 Pro(ドコモ版SIMロック解除)

・タイプD:iPhone X(ドコモ版SIMロック解除)

・タイプA:iPhone XS(ソフトバンク版SIMロック解除)

測定日:2020年11月24日(火)
測定場所:愛知県名古屋市中区栄

測定結果

速度テストアプリのダウンロード速度

時刻

eSIM

タイプD

タイプA

8時

93.02

66.81

54.39

9時

62.00

25.39

52.11

10時

57.91

25.48

42.92

11時

53.66

24.03

42.80

12時30分

0.81

0.71

26.45

13時

1.03

0.92

19.82

14時

35.05

16.76

23.01

15時

31.70

29.21

27.70

16時

32.47

26.67

59.33

17時

78.26

14.79

45.95

18時

5.36

2.50

34.70

19時

65.93

32.07

65.41

20時

83.42

37.36

70.93

21時

78.48

40.68

40.38

22時

76.87

21.92

46.58

23時

69.75

35.95

52.05

24時

34.37

37.58

50.50

※ 速度の単位はMbps。

eSIMとタイプDを比較すると、全17回の計測のうち、eSIMの方が速かったのが16回、タイプDの方が速かったのが1回という結果になりました。2020年2月に実施した前回の測定においても、eSIMのほうが速かった時間帯が14回と、タイプDを圧倒していました。速度テストアプリでは、eSIMのほうが速度が出やすい傾向があるのかもしれません。

eSIM:速度テスト結果の詳細

タイプD:速度テスト結果の詳細

タイプA:速度テスト結果の詳細

App Storeでのダウンロード速度

ダウンロードしたアプリ:楽天Pay
アプリのサイズ:44.9MB

時刻

eSIM

タイプD

タイプA

8時

89.8(4秒)

71.84(5秒)

89.8(4秒)

12時30分

1(5分57秒)

0.97(6分10秒)

12.39(29秒)

18時

1.64(3分39秒)

4.66(1分17秒)

-

22時

89.8(4秒)

119.73(3秒)

89.8(4秒)

※ 速度の単位はMbps。

App Storeでのアプリのダウンロード速度については、eSIMとタイプDは18時の速度に差が出たものの、その他の時間帯においては、ほぼ同じでした。数値についても良好です。

Safari ウェブページの読み込み速度

時刻

eSIM

タイプD

タイプA

8時

4.03秒

3.41秒

7.6秒

4.2秒

4.27秒

4.35秒

12時30分

36.41秒

29.17秒

10.93秒

39.31秒

38.3秒

4.73秒

18時

12.33秒

12.69秒

3.14秒

11.69秒

12.85秒

3.21秒

22時

4.58秒

3.69秒

6.1秒

4.12秒

3.9秒

3.64秒

ウェブページの読み込み速度は、格安SIMの速度を評価するうえで最も重視すべき指標です。結論から言うと、IIJmioの速度は速くありません。他の主要格安SIMと比較してもやや遅いです。ただし、遅い時間帯は、ネット利用者が急増する12時30分や18時頃に限られます。その他の時間帯では、概ね快適なネットサーフィンが期待できる速度です。

今回の速度テストでは、タイプAの速度が速かったのですが、いつもはタイプDより遅いです。

まとめ - eSIMはサブのSIMとして超便利

IIJmioは決して速い部類に入る格安SIMではないため、メインで使用するSIMには向きません。もっと速度の出る格安SIMはあります。

しかし、通信キャリア系以外の格安SIMで、eSIM対応の料金プランを提供している会社がほとんどないことを考慮すると、その価値は計り知れません。例えば、筆者は複数のSIMカードを持っていますが、音声通話ができるSIMカードはドコモのギガライトのみです。電話用にドコモ、ネット用に格安SIMを使用しているので、以前は2台のiPhoneを持ち歩くことが多かったです。

このようなケースにおいて、eSIMは本当に便利です。ドコモのSIMカードを入れているiPhoneにeSIMを設定すれば、1台のiPhoneで事足りてしまうからです。たしかに、IIJmioは平日の昼休みの時間帯にかなり速度が落ち込むので、同時間帯に快適にネットサーフィンをするには無理があります。そういうときは、iPhoneの設定アプリからデータ通信に使用するSIMを簡単に切り替えられるので、いざというときはメインのSIMに切り替えることができるのもeSIMのいいところです。

IIJmioのeSIMは、メインで使うには物足りないが(そもそもデータ通信専用SIMです)、何らかの理由で「2つ目のSIM」を必要としているならかなり活用できる、そんなSIMだと思います。ちなみに、eSIMはテザリングも可能です!

【公式】IIJmio eSIM

関連記事

最新情報

格安SIM比較 メニュー



上へ戻る