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速度比較:BIGLOBEモバイルタイプA(au回線)vs タイプD(ドコモ回線)

最終更新日:著者情報

2017年にKDDIがBIGLOBEを子会社化したことで、BIGLOBEモバイルはKDDIグループの格安SIMサービスとして生まれ変わりました。同年10月からは、au回線を使用した新しいプラン「タイプA」の提供が開始され、これまで提供していたドコモ回線のプランは「タイプD」へと名称が変わりました。

親会社が本家のKDDIということで、タイプAへの期待値はかなり高いと思いますが、実際の通信速度はどれくらいなのか?BIGLOBEモバイルのタイプAとタイプDの通信速度を計測してみました。

計測方法

速度テストアプリ
使用した計測アプリはSpeedtest.net。8時から24時まで毎時間計測。

App Store
App Storeでのアプリのダウンロード時間を計測し、転送速度を割り出しました。ネット利用者が増える8時、12時30分、18時、22時に実施。

Safari
約90KBの画像20枚を挿入したhtmlページ(1.8MB)をSafariで開き、すべてのファイル(cssやジャバスクリプトなど全26個)を読み込むまでの時間を、Safari Webインスペクタを用いて計測しました。ウェブページを開いた際にiPhoneのステータスバーに出る、くるくる回っているアイコンが消えるまでの時間です。

計測した時間帯は8時、12時30分、18時、22時。それぞれ3回ずつ都度キャッシュを削除して計測し、数値の近い2つを採用。ウェブページの読み込みに関しては、複数のファイルの読み込みが同時進行で行われるのに加えて、サーバーとの通信回数、反応速度など諸々のことが関わってくるため、データの転送速度を表す単位であるbpsではなく、読み込みに要した時間を記載しました。

使用端末、計測日、計測場所

使用した端末とSIMの組み合わせは以下の通り。

・タイプA(au回線):iPhone SE第2世代(UQモバイル版SIMロック解除)

・タイプD(ドコモ回線):iPhone SE第2世代(ワイモバイル版SIMロック解除)

計測日:2020年11月24日(火)
計測場所:愛知県名古屋市中区栄

計測結果

速度テストアプリのダウンロード速度

※ 速度の単位はMbps。

時刻

タイプA

タイプD

8時

16.15

5.24

9時

18.45

40.45

10時

27.57

55.19

11時

23.36

34.03

12時30分

1.06

2.15

13時

18.83

4.32

14時

17.21

39.51

15時

22.14

11.59

16時

26.59

29.82

17時

25.54

5.18

18時

25.45

5.16

19時

25.74

5.42

20時

15.24

5.01

21時

25.89

5.30

22時

16.28

29.32

23時

26.06

82.57

24時

16.73

77.12

タイプA(au回線)、タイプD(ドコモ回線)ともに、12時30分に速度が落ち込んだものの、その他の時間帯は十分な速度が出ていました。

App Storeでのダウンロード速度

ダウンロードしたアプリ:楽天Pay
アプリのサイズ:39.4MB
※ 速度の単位はMbps。

時刻

タイプA

タイプD

8時

24.25(13秒)

3.99(1分19秒)

12時30分

2.05(2分34秒)

1.5(3分30秒)

18時

24.25(13秒)

3.84(1分22秒)

22時

24.25(13秒)

39.4(8秒)

App Storeにおけるアプリのダウンロード速度については、タイプAのほうが速かったですが、タイプDも及第点を付けられる内容でした。

Safari ウェブページの読み込み速度

時刻

タイプA

タイプD

8時

2.2秒

3.31秒

2.22秒

2.59秒

12時30分

15.06秒

4.57秒

15.06秒

6.57秒

18時

2.37秒

2.95秒

2.18秒

2.94秒

22時

2.16秒

2.17秒

2.39秒

1.96秒

BIGLOBEモバイルは、平日昼休みの時間帯に大きく速度を落とすことがありますが、今回はまずまずの速度が出ていました。その他の時間帯については文句なし。

速度テストのまとめと評価

BIGLOBEモバイル タイプA
タイプAの速度は、格安SIMの中ではトップクラスです。au回線の格安SIMを選ぶ際、昼時でも速度が落ちないUQモバイルを第一候補にすべきだと思いますが、料金プランが合わないなどする場合、BIGLOBEモバイルタイプAは候補の筆頭に来ると思います。やはり、運営母体が本家KDDIというのは心強いです。

BIGLOBEモバイル(タイプA):速度テスト結果の詳細

BIGLOBEモバイル タイプD
タイプDは平日昼休みの時間帯に大きく速度を落とすことが多かったですが、ここ最近のテストでは、その傾向はみられません。格安SIMとしては十分な速度が出ています。ただし、そういう実績が過去においてあったということは留意しておくべきです。

BIGLOBEモバイル(タイプD):速度テスト結果の詳細

サービス・機能比較

iPhone動作確認済み機種

端末名

タイプA

タイプD

12シリーズ

SIMフリー/au

SIMフリー/ドコモ

11シリーズ

SIMフリー/au

SIMフリー/ドコモ

Xシリーズ

SIMフリー/au

SIMフリー/ドコモ

8/8Plus

SIMフリー/au

SIMフリー/ドコモ

7 Plus

SIMフリー

SIMフリー/ドコモ

7

SIMフリー/BIGLOBE

SIMフリー/ドコモ

SE

SIMフリー/BIGLOBE

SIMフリー/ドコモ

6s/6s Plus

SIMフリー

SIMフリー/ドコモ

6/6 Plus

SIMフリー

SIMフリー/ドコモ

5s

-

SIMフリー/ドコモ

5c

-

ドコモ

5

-

SIMフリー

4s

-

SIMフリー

- BIGLOBEモバイル タイプA
auで購入したiPhoneをタイプAで使うには、基本的にSIMロック解除が必要です。ただし、総務省の新ガイドラインに基づき2017年8月1日以降に発売された端末に関しては、MVNO向けのSIMロックが廃止されたため、SIMロック解除が不要です。

また、BIGLOBEモバイルが販売するiPhoneは、タイプAの回線契約が必要でSIMロックもかかっていますが、SIMロック解除は可能です。

- BIGLOBEモバイル タイプD
ドコモ回線のタイプDは、iPhone 4s以降の機種で動作確認が取れています。

テザリングが使えるiPhoneの機種

以前はタイプAでテザリングが可能な端末は限られていましたが、今はiPhone 6以降の機種でテザリングが可能です。

iPhone機種別テザリングの可否

端末名

タイプA

タイプD

12シリーズ

11シリーズ

Xシリーズ

8 Plus

8

7 Plus

7

SE

6s

6s Plus

6

6 Plus

5s

-

5c

-

5

-

4s

-

APN設定が不要な機種とキャリアロゴの表示

通常、iPhoneで格安SIMを使うには、各社が提供するAPN構成プロファイルをiPhoneにインストールする必要がありますが、BIGLOBEモバイルのタイプAでは、以下のモデルにおいてプロファイルのインストールは不要です。SIMカードをiPhoneに挿入するだけでデータ通信が可能となります。複数のSIMカードを使い分けている方にとっては手間が省けるので、大きなメリットになると思います。

・iPhone 6s/6s Plus
・iPhone SE(第1世代)
・iPhone 7/7 Plus
・iPhone 8/8 Plus
・iPhone X
・iPhone XS/XS Max/XR
・iPhone SE(第2世代)

さらに、APNの設定が不要なこれらの機種では、ステータスバーのキャリアロゴが「BIGLOBE」と表示されます。これこそ、KDDIを親会社に持つからこそなせる技と言えます。

タイプAはiPhoneの一部モデルでAPN設定が不要

通信の最適化について

BIGLOBEモバイルは、画像表示速度の向上と通信容量の節約につながるように、通信の最適化を行っています。具体的には、ウェブサイトをブラウザで表示する際、画像サイズを半分程度に落としてダウンロードしています。こうすることで、サイトの表示速度が著しく速くなる一方で、画像の見た目は劣化します。これを避けるために、BIGLOBEモバイルは「通信の最適化解除用APN」も提供しています。

とはいえ、当サイトのようにURLがhttpsで始まるサイトでは、最適化は行われません。

通信の最適化解除用APN

【公式】BIGLOBEモバイル

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