LINEの決済サービス「LINE Pay」がスタート!ユーザー間の送金、割り勘など可能に
LINE株式会社は16日、同社の運営する無料通話アプリ「LINE」で、ユーザー向けのモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を開始しました。これによりショッピングでの決済や、ユーザー同士の個人間送金が可能となります。
現時点で決済サービスが利用できるのは、「LINEウェブストア」のみとなっていますが、同社では提携サービスや店舗での決済を目指し、LINE Payの導入加盟店やサイト、アプリの募集を開始するとしています。また今後は、フードデリバリー・サービス「LINE WOW」や、近く公開予定のタクシー配車サービス「LINE TAXI」でも、同決済サービスを導入する意向です。
「LINE Pay」の登録・利用
サービスの利用には、LINE Payアカウントの登録が必要です。同時に、銀行口座振替やコンビニエンスストア(提携行および提携店のみ)、Pay-easy(ペイジー)での事前チャージ、もしくはクレジットカードの登録が必要となります。
「LINE Pay」の主な機能
LINE Payでは、チャージ(入金)・決済・送金(LINE Payのユーザー間のみ)・銀行口座への出金が可能です。
■送金・送金依頼
ユーザー間の送金には手数料もかからず銀行口座の情報も不要。また支払い要請を行う「送金依頼」機能も備わっています。
■割り勘
均等に按分された金額を参加メンバーに請求することができる「割り勘」機能も搭載されています。
■出金
LINE Payでチャージ・送金されたお金は、国内ほぼすべての金融機関の口座で引き出すことができます。ただしLINE側からユーザーの銀行口座へ振り込む形となるため、出金の際には、銀行間取引として手数料(税込216円)がかかります。
■決済
一方、クレジットカードは、チャージや送金には利用できず、決済のみの利用となります。
セキュリティの確保
不正利用の防止策として、サービスの利用には、本人確認が必要となっています。ただしチャージ(10万円まで)と決済においては、未確認の状態でも利用が可能です。
本人確認は、個人情報の登録および運転免許証か健康保険証の提示(写真を撮ってアップロード)、あるいは提携銀行(三井住友銀行・みずほ銀行)のネット口座との連携で行われます。
同時に専用パスワードの登録も必要となっており、送金や決済など金銭の移動を伴う機能を利用する場合や、別端末での初回ログイン時に、この入力が求められます。さらにPCサイトでの決済でも、LINEアカウントを登録しているスマートフォンと連携させて、認証が行われます。
現在日本では、数多くのモバイル決済サービスが提供されていますが、ユーザーにとってはサービスごとの登録やダウンロードなどの手間があり、一方、店舗にとっては手数料の発生など煩わしさも多く、広範囲での普及には至っていないのが現状です。
同社では、日常的に使用するLINEを使うことでユーザーの利便性を図るとともに、加盟店に対しても手数料で格安の料率を提供するなど、モバイル決済の普及に努めるとしています。