iPhone 6発売時の需要は5sと比べて20%増 - 米モルガンスタンレーが見通し示す
新型iPhoneに対する重要は、そのリリースを追うごとに年々高まってきています。投資家らの間では、アップル製品の成長鈍化への懸念が指摘されて久しいですが、販売数自体は右肩上がりです。さて、今夏にも発売が見込まれるiPhone 6は、発売後3日間で900万台を売りつくしたiPhone 5s/5cを超えることができるのでしょうか。米国のApple Insiderが伝えています。
米モルガンスタンレーのアナリスト、ケイティ・ユベルティ氏は、12日(現地時間)に発行した投資家向け書簡の中で、アジアのサプライヤへの視察旅行で得た情報から、iPhone 6の部品には大きなボトルネックが存在しないためアップルもそのサプライヤも需要の対応に苦労することはないとする見解を示しました。
アップルはモデルごとの販売台数を公表していないため、iPhone 5sがiPhone 5と比べてリリース時にどれだけ販売台数を上回ったかについて厳密な数値は明らかになっていません。ただし、2013年12月四半期におけるiPhone全体の売上げは前年比で6.7%の上昇と、従来と比べて伸びは鈍化していました。しかし、ユベルティ氏は、iPhone 6に対する需要は、5s発売時と比べて20%増加するとみています。
同氏の提供するサプライヤの情報は、画面の大型化が伝えられるiPhone 6でiPhooneの販売が再燃する可能性を予測させます。
同氏によると、iPhone 6の部品コストはiPhone 5sより20~30ドル上がる可能性があるとのこと。主な要因は大型化したディスプレイと機能向上したカメラにあるようです。
「一方で在庫コストや品質保証コストの低下を示唆するアップルによる異常な価格圧力は見当たらなかった。またNAND型の変更はコストの高い部品表採用の助けとなる」(ユベルティ氏)
iPhone以外の製品については、2014年の残りの期間にiPadを含むタブレットの市場が弱まる予測としています。サプライヤとの会合で得た情報から、ユベルティ氏は今年の第2四半期から2015年にかけてはiPadの出荷台数が1%減少すると予測しています。
また、サプライヤはウェアラブルデバイスについては懐疑的であるようです。そのことから、ユベルティ氏はこの新しい市場がアップサイドのサプライズをもたらすのは2015年に入ってからだと考えています。ユベルティ氏は、アップルがiWatchをリリースすればその売り上げは2015年第1四半期にiPadを上回ると予測しています。