大型iPhone 6が「かいかえ」の大波を引き起こす!アンドロイドへの「のりかえ」組も再びiPhoneへ
iPhone 6はさらに大きなディスプレイを備えるともっぱらの噂ですが、これにより、2014年には相当多くのユーザーがアップグレード(買い替え)をするのではないかと見られています。米投資関連調査会社ISIグループのアナリストであるブライアン・マーシャル氏が17日、投資家に宛てたノートで述べております。米国のMacRumorsが伝えます。
マーシャル氏はこれまでのiPhone 6の噂に呼応するように、アップルが大型サイズの新iPhoneを2バージョン用意していると書いています。1つは4.7インチ、もう1つは5.5インチ。この2つのiPhoneは、現行のiPhone 5sの4インチから完全に再デザイン化されるため、アップグレードのサイクルとして、かなり規模の大きなものになる可能性があります。
アップルiPhoneのインストールベースでのユーザー数は推計で2億6000万人とされていますが、ISIグループによると、今日のiPhone購入者の半分がアップグレード組。つまり既存のiPhoneから新型iPhoneに買い換えた人々です。
ISIの調べで、インストールベースでのアップグレード率(四半期単位)は、2011-2012年は10~11%でしたが、現在では約9%にまで落ちています。これは現行のiPhone 5sおよびiPhone 5cにデザイン変化がなかったことがその理由とされています。
アップグレードのピーク時は12~14%まで伸びたことがありましたが、同じようなアップグレードの大波が今年2014年後半期、iPhone 6の発表とともにやって来て、その結果、大きな売上につながるだろうとISIは見ています。iPhone 6はスクリーンサイズが大型化されるので、スクリーンの小ささのせいでiPhoneからアンドロイド系スマートフォンに乗り換えたユーザーをあらためて取り戻すことになる可能性があります。
「大型スクリーンへの憧れ」は、インストールベースでのiPhoneユーザー間で広がっており、iPhone大型化というフォームファクターが、巨大なアップグレードの旋風を巻き起こすと期待されています。「アンドロイドへの乗り換え組」がまたiPhoneへ戻ってくるという見方です。この流れは、アップルのアップグレードサイクルにおける「大鉱脈 (mother lode)」とも呼ばれ、この「繰延需要(累積需要)」および「大型スクリーンへの憧れ」を理由として、ISIグループは、今年後半の新iPhone 6リリースによって、1株当たりの利益(EPS)が3米ドルを超えるとしています。
再デザイン化のある年にリリースされる新iPhoneへの高い需要は、分からない話ではありません。iPhone 5がリリースされた2012年からもう2年が経過しようとしています。iPhone 5sは、内部構成に改善が施され、Touch ID指紋認証センサーが付加されたとはいえ、iPhone 5と同じ4インチディスプレイのままでした(iPhone 5cも同様)。これらは既存モデルの焼き直しでしたが、今年後半のiPhone 6はそうではなく、完全な再デザイン化がなされます。