iPhone 6は2モデルが新登場も5cは生産中止 - 米有力紙報じる
ウォール・ストリート・ジャーナルが23日(現地時間)に報じたところによると、アップルは今年後半、大型ディスプレイをもつ新iPhoneを2モデル発表します。一つは5インチを超えるサイズで、ファブレットに近い大きさ。他方、昨年発表されたばかりのプラスチックカバーで中価格帯にあるiPhone 5cは生産中止となる模様です。米国のApple Insiderが伝えています。
同ジャーナルの記者であるロレイン・ラック女史、エバ・ドウ女史、若林大介氏によると、2014年のアップル社iPhoneの生産プランには、4.5インチスクリーンのもの、5インチを超えるジャンボサイズのものが含まれているとのこと。双方、現iPhone 5sと似たデザインをもつとされており、また一方で、プラスチックのiPhone 5cの生産は中止となる見込みです。
この2つの大型iPhoneは、2014年後半のデビューと見られており、4.5インチモデルはすでに大量生産の準備が完了し、5インチ超えモデルは「開発準備段階」にあると言われています。
しかし現行フラッグシップである4インチモデルの今後の生産について、同報道は触れていません。アップルは2012年、iPhoneを3.5インチから4インチに大型化しましたが、3.5インチのモデルは現在、生産されていません。
同報道は、投資銀行コーヘン・アンド・カンパニーのアナリストであるティモシー・アーキュリ氏が投資家向け書簡を送ったその翌日のもの。アーキュリ氏は、アップルが、新iPhoneのサイズを4.8インチに「決定した」と述べました。同氏はまた、「iPhone 6」と呼ばれるかもしれない新iPhoneには、高速な802.11ac Wi-Fiが含まれるとも伝えました。
他方、iPhone 5cについては、アップル社当初の売上見込みを下回ったことから、生産中止になるとの噂が広がっています。しかしアップルは、iPhoneの各モデルごとの売上の詳細を非公開にしていますので、iPhone 5cの実際の売上がどれほどのものだったのか不明です。
市場ウォッチャーらは当初、アップルがiPhone 5cを、グーグルのアンドロイド搭載の安価なスマートフォンが優勢な中国、インド、ブラジルなどの新興市場に食い込むために、安く売られると見ていました。しかしアップルは、このカラフルなiPhone 5cを、前年のiPhone 5の代わりと捉えていたため、それほど安くないものとなりました。
見込み違いということは、どこにでも生じるものですね。