iPhone Xイベントでアップルが発表したこと　まとめ

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iPhone Xイベントでアップルが発表したこと　まとめ

2017/9/13 12:00著者情報

アップルは日本時間の13日未明、米カリフォルニア州の本社内にあるスティーブジョブズシアターで、同会場のこけら落としとなるキーノートイベントを開催しました。イベントの主役は、発売から10周年を迎えるiPhoneの新モデルで、顔認証技術やその他さまざまな新機能が搭載された「iPhone X（テン）」。さっそくイベントの詳細をご紹介します。

iPhone X

アップルは今年、同社スマートフォンのフラッグシップモデルを大幅に刷新。ベゼルのない5.8インチのOLEDディスプレイ「Super Retina」、ワイヤレス充電機能、顔認証カメラ「TrueDepth」などを、新たに追加しました。基本価格は、iPhoneではこれまでの最高額となる999ドル（日本では112,800円）。ティム・クックCEOはイベントの中で、iPhone Xに搭載された技術は同社の未来の哲学を体現したもので、よりシンプルで無駄がなく、直感的な操作を可能にすると述べました。

カラーはスペースグレイとシルバーの2種類。ディスプレイの解像度は2,436×1,135。ホームボタンはなくなり、起動するときはディスプレイ自体をタップします。下から上へ向かってスワイプすると、どの画面からでもホーム画面に戻れます。iPhone Xの予約は10月27日から、発売は11月3日から開始されます。

iPhone 8と8 Plus

iPhone Xと同時に、iPhone 8とiPhone 8 Plusも発表されました。背面の素材にはガラスを使用し、ディスプレイには、iPadにも採用されているTrue Toneを採用。周囲の光量に合わせてディスプレイのホワイトバランスを自動調整することができます。チップは、2つの性能コアと4つの効率コアから構成されるA11 Bionicを搭載。iPhone Xと同様に、iPhone 8と8 Plusもワイヤレス充電に対応しています。

拡張現実に対応したカメラは、先行モデルよりも大きくより高速な12メガピクセルのカメラセンサーを搭載し、とりこまれる光の量が87％以上増加しました。さらに、機械学習の技術を活用した「ポートレートライティング」機能が、被写体の深度マップを作成してライティングのダイナミックな調整を可能にします。

容量はともに64GBと256GBの2種類。基本価格はiPhone 8が78,800円、iPhone 8 Plusが89,800円。予約は9月15日から、販売は9月22日から開始されます。

Apple Watch Series 3

Apple Watchにセルラーモデルが登場しました。セルラーモデルは、iPhoneが近くになくても、単体で電話をかけたり、道案内を利用したり、音楽をストリーミングしたりすることができます。Watch Series 3は、高速化したデュアルコアプロセッサを搭載し、一定の高度を越えた高度を測定できる、気圧高度計も内蔵されています。

iPhone 8や8 Plusと同様、予約は9月15日から、販売は9月22日から開始されます。セルラーモデルの価格は45,800円から、セルラーを搭載していないモデルは36,800円からです。高級ブランドのエルメスやフィットネスブランドのナイキと提携したモデルも引き続き販売されます。

Apple TV 4K

4K映像とHDR（ハイダイナミックレンジ）に対応した、Appple TV 4Kが発売されます。iTunesでは、4K映像がHD映像と同価格で販売され、HD版を購入した人は自動的に4K版にアップグレードされるとのこと。また、ネットフリックスなどのストリーミング企業と提携して、Apple TV 4Kのコンテンツを増やしていくとのことです。販売は9月22日から開始され、価格は19,800円から。Apple TV 4Kは、4Kに対応したテレビか同等のモニタでのみ最大解像度の映像を視聴できます。

アニ文字

iPhone Xに搭載されたTrueDepthカメラのデモンストレーションの際、ユーザーの表情や口の動きに応じて動く新しい絵文字「アニ文字」が同時発表されました。アニ文字は、デバイスのロック解除やApple Payの支払いを可能にする新しい顔認証システムFace IDを活用しており、ドラッグ＆ドロップしてiMessageの会話に使用することができます。

充電パッドAirPower

アップルによる「ワイヤレスの未来」への移行の一環として、iPhone（XまたはiPhone 8 / 8 Plus）とApple Watch、そしてAirPodをすべて同時に充電できる充電パッド「AirPower」が、2018年に発売されると発表されました。価格や発売時期などは今後明らかにされるとみられます。

アップルストア

元バーバリーCEOで現在はアップルの直営店部門最高責任者を務めるアンジェラ・アーレンツが登壇し、アップルストアの今後について語りました。それによると、アップルストアでは製品を販売するだけでなく、無料のソーシャルスペースやセミナー、集会などを通じて都市の中にコミュニティを醸成していく計画とのこと。その先がけとして、シカゴやニューヨークなどの旗艦店の今後の刷新が紹介されました。