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アップル、新型iPad発表 27日のイベントまとめ

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アップルは27日(米国時間)、いつものカリフォルニア州ではなく、シカゴにある高校で教育に焦点を絞った新製品の発表イベントを行いました。約1時間の基調講演は、大半が新iPadと教育関連製品の発表に費やされました。今回のイベントのポイントをご紹介します。

9.7インチiPad

今回の主役は新iPadです。これまではiPad Proのみに対応していたApple Pencilが使えるようになり、価格が安くなりました。といっても、299ドル(35,800円)という価格は学生や教師など学校関係者限定で、一般価格は、昨年発売の9.7インチiPadと同じ329ドル(37,800円)です。Apple Pencilは別売りで、学生と教師は89ドル(9,800円)、一般は99ドル(10,800円)です。

新iPadはTouch ID、HD Face Timeカメラ、8メガピクセルのリアカメラを採用し、チップはA10 Fusionを搭載。バッテリー寿命は10時間。

Apple Storeではすでに販売が開始されています。ソフトバンクは3月31日に発売。ドコモは29日予約開始、31日発売。auは29日予約開始、4月以降に発売予定です。

ロジテックのスタイラス「ロジテッククレヨン」

Apple Pencilのほか、ロジテック製のスタイラスペン「ロジテッククレヨン」も発表されました(49ドル、約5,200円)。こちらはオレンジの配色が施され、Apple Pencilと比べて明るい印象です。ロジテックの製品はほかにキーボード付きのiPad ケース(99ドル/約10,000円)も発表されています。学校向けとあってより頑丈に作られているとのこと。

iWorkのアップデート

ソフトウェアのiWorkがアップデートされました。もちろんApple Pencil対応です。iWorkに含まれるアプリのPagesは、写真や手書きの文字・イラストなどを追加しながら、教師と生徒が一緒にブックを作成できるツール「Digital Book Creation」を追加。また、紙のテストを採点するときのように、Apple Pencilを使ってドキュメント上で採点が行えます。Numbersは実験レポートを作成でき、Clipsは子どもでも使いやすいフィルタを追加してデジタルな自己表現を促します。

教室管理アプリ「スクールワーク」

教師向けの新しいアプリ「スクールワーク」が発表されました。宿題の配布や提出期限の設定などをデジタルで行えます。PDFの添付やプロジェクトのリンク付けといったオプションも用意され、こうした添付に対応するため、学生向けのiCloudのストレージ容量はデフォルトで200GBになりました。スクールワークは6月にリリース予定です。

"Everyone Can Create"

アップルは、上記の発表はすべて、アップルの新しい取り組み「Everyone Can Create」の一環であり、新iPadは、生徒が学習や自己表現を行う際の究極のクリエイティブな教室ツールになると述べています。

この取り組みでは音楽、ビデオ、写真、スケッチの4つのエリアに焦点を絞り、YouTube、Snapchat、Instagram等に慣れ親しんで育った世代に、ClipsやGarageBand等のツールを使って早くからデジタルな創造を行うことを推奨しています。生徒たちはARアプリを使って数学や科学のコンセプトを描いたり、音声付きのレポートを作成したりすることも可能とのことです。

「Everyone Can Create」は27日からプレビューの公開が始まっており、完全版が公開されるのは今年夏です。

Apple , THE VERGE

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