なぜ今、iPhone 6の動きを遅く感じるのか
毎年この時期、自分のiPhoneの動作が突然遅くなったと感じることはないでしょうか。実際、新しいiPhoneが発売され最新のiOSが発表されると、毎年のように「slow(遅い)iphone」という単語の検索数が急激に増加するそうです。なぜでしょうか。
iPhoneの動きが遅くなるのは、アップルがユーザーに最新モデルを購入させるために意図的に遅くしている、といった陰謀説を主張する向きもあります。もちろんそんなことはないでしょうが、使用年数が増えれば最新モデルと比肩しうるパフォーマンスを提供できる可能性が低くなるのは確かです。
しかし、アップルはiPhone 4sやiPad 2(ともに2011年発売)でもiOS 9がスムーズに動作するよう最善を尽くしており、ことアップグレードに関しては、アップルはGoogleよりはるかに大きなアドバンテージがあります。古いモデルが最新モデルより動きが遅くなるのは、単に、時代遅れのハードウェアを搭載しているからにすぎません。
統計ポータルのStantistaが収集したデータによると、「slow iPhone」という検索語の数は、毎年新しいiPhoneが発売されるたびにピークに達します。iOSのアップデートの後、ユーザーが自分のiPhoneの動作が以前より遅くなったと不安に感じている様子がうかがえます。iPhone 6sが発売されiOS 9のリリースもされたことにより、今年もまた「slow iPhone」の検索数がピークに達しました。
Stantistaのデータはまた、「slow iPhone」の検索が時間と共に消滅することも示しています。これは、ユーザーが新しい体験に慣れたか、アップルがその後のマイナーアップデートでiPhoneの速度を改善したかのいずれかによるものだと考えられます。こうしている間にもアップルはiOS 9.1の開発を進めており、いずれいくつかの改善がもたらされることになるでしょう。
via - BGR