今晩発表見通しの「Apple Music」、日本でも月内に提供開始
7日発行の日本経済新聞(電子版)は、無料対話アプリの「LINE」や、米アップルが、月内にも定額制音楽配信の新サービスを始めると伝えています。
定額制の音楽配信サービスとは、毎月一定の料金を支払うことで、音楽が聞き放題になるサービス。同サービスでは、聞きたい楽曲をスマートフォンなどに保存する従来の「ダウンロード型」ではなく、楽曲のデータを受信しながら同時に再生する「ストリーミング(逐次再生)型」の方式を採用しています。また視聴の回数や時間に制限がないのも特長です。
LINE MUSICは今月11日始動 月額500円
LINEは今月11日より、定額制音楽聞き放題サービス「LINE MUSIC(ライン・ミュージック)」の提供を開始します。同サービスでは、無料対話アプリの「LINE」と連携させて、お気に入りの曲を仲間に伝えることなども可能です。利用料は月額500円前後とされています。
同社は昨年12月、「LINE MUSIC」の提供開始に向けて、エイベックス・デジタル株式会社および株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと提携し、共同出資による新会社(LINE MUSIC株式会社)を設立したばかり。また今月4日には、新たにユニバーサルミュージック合同会社も資本参加することになったと発表しました。
アップルは月内にも参入 月額1000円か?
一方米アップルは、月内にも定額制音楽配信サービスに参入し、日本でもサービスを開始するものとみられています。利用料は月額1000円程度になる見通しです。記事では、アップルは、国内のレコード会社と楽曲提供の交渉に入ったと伝えられています。
新サービスにおいて、LINEは、日本だけで5000万人を超えるLINE利用者を顧客に取り込む方針です。またアップルは、ダウンロード型のコンテンツ配信サービス「iTunes」の顧客を、新サービスへと移行させる狙いとしています。
欧米ではすでに、こうしたストリーミング型の定額制サービスは普及しており、その流れから、スウェーデンのスポティファイや米グーグルなども、日本でのサービス開始に向けて準備を進めています。
2016年には、国内外併せた各社サービスが出そろうものとみられており、スマホ世代を中心にサービスの普及が進む可能性があります。また記事では、こうした定額サービスが普及すれば、CDに依存してきた日本の音楽ビジネスも変革を迫られるのではないかと伝えています。
海外の報道によると、アップルの音楽ストリーミングサービスは「Apple Music」になるとみられ、日本時間9日午前2時から始まるWWDC 2015で発表される見通しです。