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スティーブ・ジョブズなら嫌ったであろう現アップルの7つのこと

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創業者スティーブ・ジョブズ氏亡き後、アップルではさまざまな改革が遂行されました。その多くは、iPhoneの記録的売上げや新社屋「Campus」の建設といった優れた成果を残しています。しかし中には、悪名高き完璧主義者のジョブズ氏ならば嫌ったと思われる変化もいくつか存在します。

最近公開された「iOSスタイラス」に関するアップルの特許文書からは、今年のアップルが、ジョブズ氏の考えとは異なる方向に進む可能性のあることが垣間見えてきます。スタイラスペンはジョブズ氏の嫌いなアクセサリーだったからです。ジョブズ氏の時代とは異なるこうした変化のうちの7つを、米Cult of Macが紹介しています。

親切で優しいイメージ

ジョブズ氏は偉大な人物ですが、優しいというイメージはありませんでした。彼の理想通りに作られたアップルは過度に秘密主義の会社で、復讐的態度を見せることすら珍しくありませんでした。スマートフォンのライバルであるグーグルに対し、ジョブズ氏が「水爆戦争も辞さない」と発言したことは有名です。

一方、ティム・クックCEOが率いるアップルは、慈善事業に寄付したり、政治、環境、社会問題に積極的に支持を表明したりと親しみやすいイメージを打ち出しています。開発者や記者らにオープンな態度を取るようになったことは顕著な例です。決して悪いことではありませんが、ジョブズ氏ならこのような方法は取らなかったはずです。

大型のiPhone 6 Plus

iPhone 6 Plusは素晴らしい製品ですが、少々扱いにくいのも事実です。ジョブズ氏は、iPhoneで3.5インチという完璧な長さを実現できたことを誇りとしていました。このサイズの大きな利点は、片手に持ったまま画面の隅々まで正確に操作できることです。

6 Plusではその点をカバーする「簡易アクセス」という機能がかろうじて搭載されています。しかし、外側に突き出たカメラやバンドの白線などはジョブズ氏が了承するとはとても思えないデザインです。

革新性を創造するのではなく買収する

買収は、ジョブズ氏の好みではありませんでした。他社のアイデアを買うことは、アップル自体の革新性の軽視につながると考えていたからです。しかしクック氏の考えは異なります。「我々は、優れた人々と技術を持った、文化的にフィットする企業を求めている。大金を費やすことはできない、などというルールは持っていない。適正と考える価格を費やす」、クック氏はこのように述べています。

30億ドルというアップル史上最高額でのビーツ・エレクトロニクスの買収も、ジョブズ氏であれば行わなかったでしょう。この買収は、アップル以外の人々にとって今も謎です。

多すぎるスタープレイヤー

アップルには注目を集める「スタープレイヤー」や、大きすぎるエゴを持つ人物が常に存在しています。以前はこうした人々はその動きを抑制されていましたが、現在はドクター・ドレ、ジミー・アイオヴィン、マーク・ニューソン、そしてこれまでに増して力をつけたジョニー・アイブなどがマスコミに取り上げられています。ジョブズ氏がアップルを率いていた時代には考えられなかったことです。

Siri

厳密に言えば、Siriはジョブズ氏がまだアップルにいたときに登場した技術です。iPhone 4sが発表されたのは彼が亡くなる前日のことでした。Siriの優れたコンセプトは今も引き継がれていますが、核となる技術や他のサービスとの統合という面では、マイクロソフトのCortanaやグーグルのGoogle Nowに追い越されつつあります。

完璧主義であったこと、そしてマイクロソフトやグーグルを軽んじていた態度を思い起こせば、音声アシスタントの分野で第3位につけるなどという現実はジョブズ氏を喜ばせるはずがありません。

iPhone 6が単なる置き物と化したiOSアップデート

ジョブズ氏はアップルを巨大企業に育て上げましたが、彼が会社を率いていた期間、1つの技術的失敗もなかったと考えることは馬鹿げています。しかし、昨年公開されたiOS 8.0.1ほど悲惨な失敗は過去に例をみません。

この不具合は、多くのユーザーの新品のiPhone 6や6 Plusを単なる置き物にしてしまいました。かつて「It just works(ちゃんと動く)」をスローガンに掲げたことのあるジョブズ氏も、さすがに同じセリフは口にできなかったはずです。

黒いタートルネックの欠如

ジョブズ氏のトレードマークだった黒いタートルネックのファッションも、現在のクパチーノでは影をひそめています。クック氏は自らの" ユニフォーム"を一刻もはやく見つける必要があるかもしれません。

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