MozillaがiOS向けFirefoxのリリースを表明
iOS向けのFirefoxブラウザを開発することに積極的に関心を示してこなかったMozillaですが、新しい最高経営責任者クリス・ビアード氏の下、その姿勢は変わりつつあるようです。米国のTechCrunchは2日、将来的にiOS向けのFirefoxをリリースする必要性があることをMozillaが認識したようだ、と伝えました。
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2008年後半にGoogle Chromeがリリースされて以来市場シェアが急速に減少していたFirefoxは、iOS向けに選択肢を用意することで、何億というiOSユーザーの獲得に動き始めるようです。Firefoxのリリースマネージャー、ルーカス・ブラック氏は2日午後、「私たちはユーザーがいる場所に存在する必要がある。だからiOS用のFirefoxを作るつもりだ」とのツイートを行いました。
Mozillaはこれまで、サードパーティのウェブブラウザはアップルのウェブエンジンWebKitを基礎としなければならない、という要件の厳しさを理由に、iPhoneやiPad向けにFirefoxをリリースすることには関心がないと繰返し表明してきました。MozillaにはFirefoxに使用している独自の洗練されたウェブとレンダリングのエンジンがあり、それらが実現するブラウザ体験はiOSデバイスには適さないと考えていたようです。
MozillaがiOS向けのウェブブラウザを開発するに至った場合、Firefoxの体験をそこでどの程度実現させるかは不明ですが、おそらくアップルの技術をいくつか採用することを余儀なくされるでしょう。
iPhoneやiPadのユーザーは、いまだにサードパーティ製のウェブブラウザをデフォルトに設定することができないため、ChromeやOperaといった既存の競合はMobile Safariを相手に苦戦を強いられていますが、Firefoxは、ブックマークやパスワードの同期のようなシームレスな機能でiOSユーザーをひきつけることができるかもしれません。
via - 9to5Mac