豪華セレブらのプライベート画像流出でiCloudにハッキングの疑い
豪華セレブらのヌード写真やプライベート画像がインターネットで大量に公開され、話題になっています。被害に遭ったのはジェニファー・ローレンスさん、ケイト・アプトンさん、アヴリル・ラヴィーンさん、メアリー・エリザベス・ウィンステッドさん、メアリー＝ケイト・オルセンさん、ヒラリー・ダフさんらを含む、多数の有名セレブたち。
今回のこの事件、何者かがiCloudのセキュリティの脆弱性を利用して画像を入手し、インターネットに掲載したものと見られています。
これらの画像が最初に発見されたのは31日（現地時間）、英語圏を対象とする画像掲示板の「4chan」でした。同サイトのユーザーらによれば、画像を投稿した人物は少なくとも1人で、この人物がセレブらのiCloudや携帯電話をハッキングし情報を盗み取ったのではないかと見られています。
また動画も入手しているとされ、芸能ニュースサイトの「TMZ」に10万ドル以上（日本円で約1000万円以上）で売るのではないかと言われています。ただしこうした情報のほとんどは4chanの匿名掲示板によるものなので、「話半分」くらいで聞いておいた方が良いかもしれません。
とは言え、これらの画像が今後世間に出回ってしまうという事実に変わりはありません。そこで流出した画像が本人であることを断言するようなツイートをするセレブらもいます。女優のメアリー・ウィンステッドさんは、自身のツイッターに「流出した画像は随分前にiCloudから削除した」と投稿し、ハッカーの行為を「流出に至るまでにはよほど『気持ちの悪い努力』をしたに違いない」と表現しています。
フォトストリーム機能を利用すると、iOSデバイスで撮影した写真は自動的にiCloudに同期されますので、何らかの手段を使えば画像を入手できるのかもしれません。しかしハッカーとされる人物が、今回どのようにして各アカウントに侵入し画像を入手することができたのかは未だ不明です。
またメアリー・ウィンステッドさんのケースで言えば、流出した画像はアカウントから既に削除されていたわけですから、「iCloudで削除した画像は本当に削除されているのか」という新たな疑問までもが浮上してきます。いずれにせよ、今回の事件においてはiCloud側に問題がありそうです。
ところで周知の事実ではありますが、「自分のフォトストリーム」に動画を保存することはできません。iOS 7以降においてはiCloudの共有ストリームに動画を保存することはできますが、プライベート動画の保存にこの機能を利用するセレブはほとんどいないのではないでしょうか。こうした事実から、ハッカーなる人物は、実は複数の情報源からこれらのデータを入手していたか、あるいは別のクラウド・サービスが真犯人である可能性も考えられます。
いずれにせよ、リアル世界・バーチャル世界にかかわらず、完璧なセキュリティなど存在しないのです
via - 9to5Mac
